《西有年産廃》上郡5連合自治会が「計画反対」請願
2017年11月28日
西有年の産廃処分場計画について「反対」の決意表明を訴えた請願
請願を受け、遠山寛町長は「意向に添えるように住民とともに考えていきたい」とのスタンスを示し、山本守一議長は議会としての対応を協議するための特別委員会の設置を議会運営委員会に提案する考えを明らかにした。
請願したのは、▽上郡▽山野里▽高田▽鞍居▽高田台の5連合自治会。このうち、上郡、山野里、高田は10月に「計画反対」の上申書を町と議会に提出しており、新たに2つの連合自治会が加わった。また、梨ヶ原地区の一部を含む播磨自然高原自治会も同趣旨の請願を同時に行った。
同計画をめぐっては、事業者の「東洋開発工業所」(大阪府豊能郡)が計画地の近隣自治会を中心に戸別訪問を行うなどする中、当初は計画に「反対」を表明していた梨ヶ原、落地自治会が「地域活性化のため誘致したい」と転向。また、両自治会の属する船坂地区連合自治会が今年9月、計画を「同意承諾」する上申書を町と議会に提出した一方、船坂地区内の複数の単位自治会が同意承諾を否定する上申書を出すなど混沌としている。
請願した連合自治会長らは「上郡町民の3分の2以上が反対している。自然豊かな上郡を守ってほしい」などと強く要望。遠山町長は「第5次総合計画の将来像の冒頭に『豊かな自然に恵まれ』と掲げている。そこは曲げない」と語り、「町が先頭に立つのは難しい面もある。住民のみなさんから盛り上げてほしい」とバックアップを求めた。
山本議長は「大変重く受け止めている。ただ、町民の意見も賛否がわかれており、大変難しい問題。議会としても慎重に検討していきたい」と答えた。請願者から「議会での議論は公開してほしい」との要望もあり、「できるだけそうなるようにしたい」と応じた。
また、請願者との懇談中、遠山町長は「(事業者と)住民が話し合う協議会の設置を県に申し入れている」と発言したが、28日に赤穂民報の取材に対し、「住民の意思を事業者にしっかり伝える場が必要と考えての提案だったが、県から『設置は想定していない』との説明があった。混乱させて申し訳なかった」と申し入れを撤回する意向を表明した。
<前の記事 |
関連サイト:
【関連記事】上郡の3地区「反対」
【関連記事】西有年でも産廃処分場計画
掲載紙面(PDF):
2017年12月2日(2256号) 1面 (11,405,691byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
香りでも楽しめる「春めき桜」植樹 [ 社会 ] 2024年03月12日住居侵入の消防係長 停職6か月の懲戒処分 市民病院経営強化プラン 失敗した場合の責任「市長にある」 [ 社会 ] 2024年03月07日患者と家族の拠り所 月例の「がんサロン赤穂」 田中康湧プロが五段に 若手棋戦で優勝も [ 社会 ] 2024年02月29日下水道使用料 2009年度以来の値上げへ改定率協議 市民病院の経営形態「変更の可能性ある」副市長が言及 [ 社会 ] 2024年02月24日雄鷹台山に登山ルート看板 [ 社会 ] 2024年02月22日「産廃処分場建設反対」住民団体がアピール行進 [ 社会 ] 2024年02月21日大規模災害想定しボランティアセンター開設訓練 綿栽培通して「人間サイズのまちづくり」兵庫県から奨励賞 赤穂署管内の刑法犯「乗り物盗」が3割 救急出動 前年から12%増 2年連続過去最多 [ 社会 ] 2024年02月17日元市民病院脳外科医 転職先でも医療トラブル 透析治療せず患者死亡か [ 社会 ] 2024年02月10日断水続く石川県穴水町へ給水車を災害派遣 [ 社会 ] 2024年02月08日
コメント
0 0
投稿:千種川を守る 2017年11月28日0 0
投稿:やまのたぬき 2017年11月28日コメントを書く