競技開始1年3カ月で国体V
2018年10月05日
国体パワーリフティング成年男子74キロ級Vの藤井優弥さん
パワーリフティングはバーベルを肩に担いで屈伸する「スクワット」、ベンチ台で仰向けになりバーベルを押し上げる「ベンチプレス」、バーベルを床から持ち上げる「デッドリフト」を各3回行い、3種目の合計重量を競うスポーツ。
藤井さんは体を鍛えるために中学時代から通うスポーツジムで昨年6月、試しに持ち上げてみたデッドリフトで日本記録に迫る重量を持ち上げた。「自分に向いている」と本格的に競技に取り組み、デビュー2戦目となった今年4月の県選手権で567・5キロで優勝。7月の近畿選手権で記録を620・0キロに伸ばし、国体代表に選ばれた。
国体では実績ある強豪選手に囲まれた中、2種目を終えて首位と10キロ差の3位。最終種目のデッドリフトは1回目の試技を失敗しながらも、2回目に一気に重量を20キロ増やす勝負に出て270キロをクリアした。3回目は自己ベストの280キロはあえて狙わず、確実に勝利をものにするためライバル選手をちょうど逆転できる272・5キロに照準。難なく成功し、トータル637・5キロで頂点に立った。
将来スポーツトレーナーを目指して体育学部で学ぶ藤井さん。練習方法だけでなく食事メニューも自分で考え、競技力向上と健康管理に努めているという。競技を始めて1年3カ月での栄冠に「まだまだ記録は伸びると思う。もっと強くなって日本代表で国際大会にも出場したい」と自信をもって希望を語った。
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掲載紙面(PDF):
2018年10月6日(2295号) 1面 (9,531,415byte)
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