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憲法学者の上脇氏が赤穂で講演

 2018年11月12日 
改憲の問題点について語る上脇博之氏
 憲法学者の上脇博之氏(神戸学院大学法学部教授)を講師に招いた学習会が10日、加里屋中洲の赤穂市民会館であり、上脇氏が「安倍改憲の本当の危険性と私たちの運動の課題」と題して講演した。
 学習会は、九条改憲を阻止しようと全国3000万筆を目標に署名を集めている市民有志の「安倍9条改憲NO! 市民アクション・赤穂実行委員会」が主催した。
 上脇氏は講演で、自民党が改憲素案の要点として挙げている「自衛隊の明記」について、「第9条を骨抜きにし、他国へわざわざ戦争をしにいく自衛隊に変えるためのものだ」と指摘。また、「教育無償化」「緊急事態対応」についても「教育への国家介入や緊急事態における内閣への立法権付与などを『合憲』にしたいという『本音』がある」と問題点を挙げ、同党が進める改憲に反対の意思を示した。
 憲法改正に必要な国民投票の仕組みにも触れ、「公職選挙法とは違って有料広告が原則自由。また、組織が多数を買収したときしか罪にならず、資金力のある側に有利になっている」とし、「国民投票に持ち込んで改憲を阻止しようというのは甘い。『3000万署名』を達成して国会での改憲発議を断念に追い込むべきだ」と力説した。
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掲載紙面(PDF):
2018年11月17日(2301号) 3面 (9,101,683byte)
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