関福大リレーコラム・子どもの輝きを目指して
2018年12月01日
一つ目は、朝からのごみ拾い散歩です。初めは勇気がいりましたが、きれいになった散歩道に愛着が深まりました。
二つ目は、赤穂市民文化祭に彫刻作品を出品したことです。展示された自分の名札には「赤穂市」と書かれており、これもまた赤穂市民になれた気がしました。
三つ目は、塩屋公民館祭りに水彩画を出品したことです。作品の展示作業では地元の方々にたくさんお声かけを頂きました。また、幼児から大人まで幅広い年齢層の力作が体育館にひしめき合い、これもまた、赤穂市民に一歩なれた気持ちになりました。
私は、関西福祉大学教育学部の教員養成課程で図画工作科を担当しています。
図画工作は、心がはちきれるほどワクワクする体験にもなり得ます。そうなるための手ほどきとして、完成形を見せずに、活動が広がるための「きっかけ」を示すこと。例えば、写真にあるように、段ボール箱の3辺に切り込みを入れ、口のようにパクパクと動かせて見せ、「何に見えるかな?」と問うだけです。「恐竜!」「犬!」となったらもう始まりです。「恐竜ってどんな?」と調べたくなる。目や表皮の色、舌も付けて牙も付けよう!とワクワクは止まりません。しかし、必ず問題も起こってきます。それは、箱と恐竜の形に違いを感じた時です。そこに、「じゃあこうしたらいいかも!」と追加の案が出てきます。こうした探究活動が子どもを輝かせるのではないでしょうか。
このように、図画工作には、体の芯から制作に没頭したり、自分の考えで作る「手ごたえ」を実感するよさがあります。
今から赤穂での初めての冬が来ます。色々なことを新鮮な見方に変えてくれた赤穂で、学生や子どもたち、地域の方々と様々なチャレンジができたらと願っています。(教育学部講師・金子美里)
* * *
次回は教育学部児童教育学科の服部紗代子助教です。お楽しみに!
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2018年12月1日(2303号) 4面 (9,390,988byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ かしこい子育て ]
関福大リレーコラム・高齢でなくても白内障に 2018年06月02日関福大リレーコラム・真の豊かさとは何か 2018年05月26日関福大リレーコラム・子育てにおける父親の姿勢について 2018年05月12日関福大リレーコラム・もう一人の自分から見たメタ認知によって、自分を磨きましょう 2018年04月28日関福大リレーコラム・時々の初心を忘れないように 2018年04月14日関福大リレーコラム・子育てを哲学する―(4)親になって分かったこと 2018年03月31日関福大リレーコラム・子育てを哲学する―(3)「子育て」と「倫理」 2018年03月17日関福大リレーコラム・子育てを哲学する―(2)なぜ、子どもを可愛く思えないのか 2018年03月03日関福大リレーコラム・子育てを哲学する―(1)“いのち”の恵み 2018年02月17日関福大リレーコラム・人生を生き抜くために必要な学力は、テストの成績だけではない 2017年12月16日関福大リレーコラム・才能開発の教育は家庭から 2017年11月25日関福大リレーコラム・これからは、終わりよければに向かってのマネジメント力が大切! 2017年11月03日関福大リレーコラム・「始めが肝心」「終わりよければ」どちらが正しい? 2017年10月14日関西福祉大学リレーコラム・健康は未来へのおくりもの!(3) 2017年09月16日関西福祉大学リレーコラム・健康は未来へのおくりもの!(2) 2017年09月02日
コメント
0 0
投稿:TenYou 2018年12月01日コメントを書く