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わずか4年で1部昇格 関福大サッカー部

 2018年12月06日 
わずか4年で念願の1部昇格を決め、喜びに沸く関西福祉大サッカー部=同部提供
 部員不足による解散を経て3年前に復活した関西福祉大学サッカー部が2日、関西学生リーグ1部・2部入れ替え戦で勝利。新生創部時に掲げた「5年以内に1部昇格」の目標よりも1年早く1部へ駆け上がる快挙を果たした。
 今季リーグは開幕7連勝で波に乗り、1部昇格が自動的に決まる2位以内をキープしていたが、先月24日の最終戦を落として3位に転落。1部10位との入れ替え戦へ回った。過去7年間、入れ替え戦で2部のチームが勝利したことはなく、しかも相手は6月の関西学生選手権で優勝した大阪学院大。苦戦が予想された中、後半64分にPKで得た1点を守り切り、1―0で歴史的勝利を収めた。
 平成27年に1年生だけで創部。最初はグラウンドの石ころ拾いからのスタートだった。大学が元Jリーガーの中田洋平さん(35)を監督に招へいして指定強化クラブとしたことで才能豊かな選手が多数入部。わずか2年で2部Aリーグへ昇格した。昨季は5位に終わって足踏みしたが、創部時に1回生だったメンバーたちが最終学年となった今季、壁を打ち破った。
 入部から4年間、主将として部をまとめた日高憧也さん(22)=社会福祉学部4年=は「最終戦に負けたショックは大きかったが、チーム全員が『自分たちでチャンスをつかむ』と信じた」と部員95人一丸での勝利を強調。決勝点を決めたMFの仙頭啓生さん(22)=同4年=はPKを蹴る前に控え部員らが応援するスタンド席に目をやったといい、「あれで不安がなくなって、落ち着いてシュートできた」と振り返った。
 「この結果は、選手たちの努力の賜物。特に4年生には『感謝』しかない」と中田監督。次の目標は全国大会への出場権が得られる関西4強以上で、「残してくれた最高の贈り物を大事に守り、新たなサッカー部の歴史を刻んでいきたい」と前を見据えた。
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掲載紙面(PDF):
2018年12月8日(2304号) 1面 (6,537,439byte)
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