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内匠頭切腹の地ゆかり「田村銀杏稲荷」再建

 2019年12月07日 
再建された田村銀杏稲荷と渡邊仁久さん
 浅野内匠頭終焉の地、一関藩田村家上屋敷跡地(東京都港区新橋)にかつてあり、戦災や道路整備で焼失と立ち退きの憂き目に遭った「田村銀杏稲荷」を近くで和菓子店「新正堂(しんしょうどう)」を営む赤穂観光大使の渡邊仁久(よしひさ)さん(67)が自費で再建。11月27日に御霊入れがあり、お披露目された。
 内匠頭が切腹した田村邸の庭にあったイチョウの大木が関東大震災で焼け、残った切り株の上に稲荷がまつられたのが起源。忠臣蔵ものに出演する役者らがこぞって参拝したという。戦災で焼失した後、渡邊さんが2004年に再建したが、環状2号線の道路工事に伴い、わずか5年で立ち退きを余儀なくされた。
 「切腹最中」「義士ようかん」といった忠臣蔵にちなんだ商品で人気の高い渡邊さんの店舗は田村邸跡地にあり、このほど新工場が入る7階建てビルを新築。道路に面した一角にわざわざスペースを取り、田村銀杏稲荷大明神を遷座した。
 大正元年創業から3代目の渡邊さんは「うちの店があるのは浅野公や赤穂義士のおかげ。銀杏稲荷を再建したいという念願がかなってうれしい」と喜び、「地域の歴史を語り継ぐことにつながれば」と思いを語った。
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掲載紙面(PDF):
2019年12月7日号(2350号) 1面 (5,975,120byte)
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コメント

「切腹最中」や「義士ようかん」をいつも美味しくいただいております。味は勿論ですが特に最中の皮が上顎にくっ付かないのがお気に入りです。次回お店に伺った時には「田村銀杏稲荷大明神」へ是非お参りさせていただきたいと思います。お店に伺う楽しみがまたひとつ増えました。

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投稿:堤 貴恵 2019年12月07日

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