赤穂出身作家 造形アート公募展で大賞
2020年01月25日
寺村サチコさんの受賞作「ラフレシアのゆめ」
45歳以下の個人・グループを対象に総合不動産会社「東京建物」が主催。応募作品の中から選出した入選4点を東京駅前の道路に面した同社ギャラリーに3か月単位で入れ替え展示して審査員らが作品を評価した。
寺村さんの作品は世界最大の花とされる寄生植物をモチーフにした「ラフレシアのゆめ」。絞り染めと型染めの技法で凹凸をつけた絹布を切り貼りせずにそのまま立体に。赤いグラデーションが美しい3点一組の作品に仕上げた。
ガラスに囲まれた展示スペースを「都市の中の温室」に見立て、「その中に育った巨大な生物」をイメージして制作。普段から主題に据える「女性の持つ美しさとその裏側に存在する毒感」を作品に込めたという。天井から吊すことであたかも宙に浮いているように展示。審査員から「グラデーションがあまりにも綺麗で、作品の花そのものに生命を感じさせる」「無機質な展示空間に独特な世界観を表現した」などと絶賛された。
「普段と違う角度で景色や空間を見ることができれば面白いのではと考えながら制作しました」と寺村さん。「時間をかけた作品が評価されてとてもうれしいです。今後もよい作品を作れるよう精進いたします」と受賞を喜んだ。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2020年1月25日号(2357号) 4面 (8,496,731byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
祖父と孫の作品競演 「長安義信VS雅山」展 [ 文化・歴史 ] 2023年07月29日昔懐かしい「赤穂の民話」に耳傾ける [ 文化・歴史 ] 2023年07月02日「夏至」恒例の「お田植え祭」 32年ぶり刷新 高取峠「早かご像」 「若いうちに本物の芸術を」中学生を劇場に招待 [ 文化・歴史 ] 2023年06月20日コンセル・ヌーボ 6月18日に定期演奏会 吹奏楽・金管バンドの祭典 26日チケット発売 「ナラ枯れ」から生島守る「ホイホイ」設置 [ 文化・歴史 ] 2023年05月20日赤穂民報主催・第39回習字紙上展の出品規定 赤穂美術協会展 19日から21日まで [ 文化・歴史 ] 2023年05月15日キャンバスの会 駅ギャラリー展 [ 文化・歴史 ] 2023年05月13日赤穂緞通作家目指して修業の主婦 自宅に工房 [ 文化・歴史 ] 2023年05月13日絵マップコン 昨年で終了 20年で1327作品 往年の海外スターたち 元カメラマンが写真展 [ 文化・歴史 ] 2023年05月07日わらじの作り方を伝授 「手作り文化伝承の会」が講習会
コメントを書く