絵葉書で回顧 明治〜戦前の赤穂
2020年10月26日
たでのはな美術館で開催中の絵葉書展
花岳寺、大石神社といった義士ゆかりの名所旧跡のほか、御崎の海水浴場や塩田など館主の佐野正幸さん(80)=元塩町=が8年ほど前から収集した絵葉書の中から約55点を拡大複写。実物はアルバムに入れて展示している。
赤穂浅野家の改易後に大石内蔵助が仮住まいした「おせど」があった辺りを写した「播州赤穂尾崎 大石良雄仮寓地の址」、かつて元禄橋のそばに架かっていた「三昧橋」が写っている「赤穂新三枚橋之景」など、歴史資料としても貴重な絵葉書を見ることができる。
日本では1900年(明治33)に国が私製葉書の発行を承認し、各地の名所などを題材に作られるようになった。日露戦争の戦役や凱旋を記念したものが次々と発行されて絵葉書ブームが到来。さらに、宛名面に通信文を書けるスペースが段階的に拡大され、世の中に広まった。
佐野さんは「赤穂を題材にした絵葉書の種類は数多く、それだけ多くの人が一度は訪れたいと思う町だったことの表れといえる。展示を通してその要因を探ってみたい」と話している。
11月24日(火)まで午前10時〜午後4時。水曜休館。入館料200円(小学生以下無料)。尾崎3939番地(明神木バス停すぐ)。Tel090・3496・4282。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2020年10月31日号(2390号) 4面 (10,103,089byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
合同ステージで響き合うブラスの魅力 還暦超えの3人が合同で「アラ還」展 [ 文化・歴史 ] 2014年09月27日最優秀賞は「うちわ付き散歩マップ」 お年寄りと子どもたちの合同展 [ 文化・歴史 ] 2014年09月17日伝承盛り上がる上仮屋の獅子舞 柳原白蓮の自筆書軸も「備前を訪れた人々」展 [ 文化・歴史 ] 2014年09月12日ハーモニカの西日本大会で1・2位 [ 文化・歴史 ] 2014年09月09日丹精込めた力作、能面二人展 [ 文化・歴史 ] 2014年09月08日市民病院ロビーで押し花作品展 [ 文化・歴史 ] 2014年09月07日筋書き知れば能楽の魅力ますます 京丹後の旧家に「坂越の船祭」絵巻 [ 文化・歴史 ] 2014年09月06日地域資料を電子化公開、絶版図書も 絵マップコン10周年で記念誌 透明感ある多彩な繊維造形、寺村サチコ展 [ 文化・歴史 ] 2014年08月29日「坂越の船祭」魅力を再発見 [ 文化・歴史 ] 2014年08月29日
コメントを書く