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中3で防災士合格 西播磨で最年少

 2020年11月18日 
防災士資格取得試験に西播磨で歴代最年少で合格した鬼塚鵬光君
 地域防災力向上の知識と技能を身につけた人材を認定する「防災士資格取得試験」に加里屋の鬼塚鵬光(ともみつ)君(14)=赤穂中3年=が合格した。試験を実施する日本防災士機構によると、2003年の制度創設以来、西播磨県民局管内で歴代最年少での合格だという。
 小学5年のとき、避難所運営訓練の講師として来校した防災士に会ったことで資格の存在を知った。翌年に父の浩太郎さん(57)が防災士の資格を取得したことに刺激を受け、「自分も挑戦したい」と教本を読んで勉強。初めて受験した昨年は合格できなかったが、今春から父も所属する「赤穂防災士の会」に入会して意識を高め、9月の再受験で念願の合格を勝ち取った。
 小2の冬、神戸市中央区の東遊園地であった阪神淡路大震災の追悼行事「1・17のつどい」に家族と参加。モニュメントに氏名が刻まれた震災犠牲者の数の多さに、「たった数秒の揺れで、こんなにたくさんの人が亡くなったなんて」と衝撃を受けた。鎮魂のろうそくを灯した記憶が今も心に強く残っているという。
 合格証を手にし、父から「資格は努力すれば取れる。取ってから何をするかが大事」と励まされたという鬼塚君。「もっと基礎を固めて経験を積まないといけないけれど、子どもだからこそ見える視点もあると思う。ツイッターとかSNSを使って、一人でも多くの人の命を救うための発信をしていきたい」と意気込む。「赤穂防災士の会」の金井貴子会長(60)=三樋町=は「しっかりと自分の考えをもっている。若い力で地域の防災リーダーになっていってほしい」とエールを送った。
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掲載紙面(PDF):
2020年11月21日号(2393号) 1面 (9,473,567byte)
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