全日本パワリフ24年連続25度目V
2021年05月01日
全日本パワーリフティング選手権で25度目の優勝を果たした福島友佳子さんと準優勝の和文さん
全階級を通して1人に贈られる最優秀選手賞(文部科学大臣杯)に23年連続で輝いた。男子選手で現役最多出場を誇る夫の和文さん(54)は男子93キロ級で準優勝。夫婦揃ってメダルを獲得した。
姫路市出身の友佳子さんは短大を卒業した20歳の春に同市内のスポーツジムに入会。元々は「ダイエットのため」に始めたバーベルのトレーニングだったが、その年の秋にジム仲間と一緒に大会デビュー。「頑張った結果が数字に表れるおもしろさ」にはまり、本格的に競技に取り組むようになった。ジムのトレーナーだった和文さんと結婚後もどんどん記録を伸ばし、全日本選手権で初優勝。欠場をはさんで第22回大会から頂点に立ち続けている。この間に世界選手権はベンチプレス選手権を含めて通算14度制し、2012年には日本人女性で初めて世界殿堂入りを果たした。
日本協会の会長を務める古城資久・医療法人伯鳳会理事長の誘いで昨年12月、22年間暮らした東京から赤穂へ移住。友佳子さんは同法人が運営するジムのトレーナー、和文さんは病院職員として働きながらトレーニングを積む。転居による練習量不足や環境の変化など不安を抱えた今大会だったがトータル487・5キロでV。和文さんは665・0キロで自身3度目の銀メダルを手にした。
「赤穂に行って弱くなったと言われたくなかったので、何とか結果を出せてほっとしています」と友佳子さん。3年前にマークした自己ベストの496・5キロは世界記録にあと3・5キロに迫っている。和文さんは「赤穂は会う方がみなさん親切で、とても住みやすいまち。これからも夫婦で互いに高め合いながら競技を続けたい」と抱負を話した。
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2021年5月1日号(2415号) 1面 (5,231,895byte)
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