市民病院 コロナ病床を増設 4床から10床に
2021年05月25日
赤穂市民病院が増床した新型コロナ専用病床。左にある陰圧装置でウイルスの漏出を防ぐ=病院提供
一般病棟の病室のうち、防火扉と二重ドアで隔てた計10室を転用。軽症または中等症の患者を最大10人まで受け入れ可能とし、従事する看護師を増員した。ウイルスが漏れ出ないように病室の気圧を下げる陰圧装置、ナースステーションから患者の容態を確認できる観察モニターを整備。二次感染防止のためビニールカバー付きのストレッチャーや車椅子も導入した。整備に要した約1276万円は国の交付金で全額まかなう。
同病院は県内に8つある感染症指定医療機関の一つ。昨年3月から一般病棟と別棟になっている感染症専用病床4床で新型コロナ患者を受け入れてきた。変異株が中心とみられる感染拡大の第4波で病床不足が深刻な状況となった中、先月23日に兵庫県から「初めて正式な要請」(藤井院長)があり、増床に応じたという。従来からある4床は新型コロナ以外の感染症(コレラ、赤痢など)の病床とする。
4月に呼吸器科の常勤医師が着任したことで、「より質の高い医療を提供できている」と藤井院長。「第4波は重症患者が多く、特に4月中旬以降は非常に厳しい」と近況を説明した。本来は重症病床を備えた医療機関で治療を受けるべき患者の転院先がすぐには見つからず、そのまま中等症病床で療養を続けるケースもあり、「ピークアウトしたとはいえ医療ひっ迫を解消した状況にはなっていない」と危機感を示した。
牟礼正稔市長は「西播磨圏域での新型コロナ対策の『砦』としての役割をこれからも果たし、これまで以上に市民の安心・安全を確保できるように努めたい」とコメントした。
* * *
増床に至った経緯について追記しました。(2021年5月27日21時10分)
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2021年5月29日号(2418号) 1面 (5,782,194byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
災害リスク時の行動スイッチに「マイ避難カード」 [ 社会 ] 2024年04月06日赤穂市立さくら園 農福連携コンテストでグランプリ 市立図書館の愛称「日本海水赤穂ライブラリー」 [ 社会 ] 2024年04月03日赤穂観光協会が「航路標識協力団体」に 兵庫県下初 2023年度末教職員異動〜一般教職員 [ 社会 ] 2024年04月01日5日にイオンで「春の交通安全運動」出発式 2023年度末教職員異動〜管理職 [ 社会 ] 2024年03月30日2024年春 赤穂市の人事異動 [ 社会 ] 2024年03月27日2024年春 幼稚園・保育所関係の異動 [ 社会 ] 2024年03月27日故障から3年 加里屋中継ポンプ場 ようやく更新 [ 社会 ] 2024年03月26日周世最終処分場の「閉鎖」市が撤回 新路線の運行開始控え、バスの乗り方教室 [ 社会 ] 2024年03月22日新小1年生にランドセルカバー寄贈 交通安全協会 美化センター焼却炉 予定外の稼働中止 [ 社会 ] 2024年03月16日病院事業管理者に高原秀典氏任命へ [ 社会 ] 2024年03月16日
コメント
6 0
投稿:ひねくれもの 2021年05月27日33 0
投稿:読者 2021年05月26日コメントを書く