「30年先見据えた戦略を」まちづくりフォーラム
2021年08月02日
「地方自治と地域づくり」をテーマに基調講演した畑正夫氏
「あなたの想いを未来の赤穂へ」と題し、今年1月に発足した市民有志のグループ「楽楽(らら)の会」が主催。元兵庫県職員で県の長期ビジョン策定を担当した畑正夫氏(兵庫県立大学地域創造機構教授)が「地方自治と地域づくり〜子どもたちに何を伝えるか〜」をテーマに基調講演した。
畑氏は、人口減少と並行して科学技術の急速な変化やデジタル社会が進む中、「コロナが去った後にどのような世の中がやってくるのか」とポストコロナ社会を考える重要性を指摘。「専門家だけに頼ると視野が狭くなってしまう」として、当事者である市民が対話に参加する必要を説いた。
地域づくりに戦略的に取り組む上で「最も大切なのは、『公共的価値』は何なのか考えること」だとし、「例えば、観光振興で観光客がたくさん来た、お金が落ちた、まちがにぎわった、果たしてそれでいいのか。それが持続可能なものかどうか、ほとんど議論されていない」と問題提起。「30年先を見据えた戦略を立て、5〜10年単位の戦術」を課題解決のスパンとして示した。
赤穂市が2021年から10年間の市政運営指針として策定した「2030赤穂市総合計画」についても触れ、「つくったものをどう活かすかを考え、その姿を子どもたちに見せていく、子どもたちと一緒に考えていくことが大切になってくるのではないか」とまとめた。
同会世話人の一人、門田守弘さん(69)=坂越=は「今後も市民と行政が連携して、よりよいまちづくりを進めることを考えていきたい」とし、11月に観光振興をテーマに学習会を開く予定にしている。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2021年8月7日号(2427号) 2面 (5,334,492byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
生き物で川の水質調べよう 【御崎メガソーラー問題】地元が「建設反対」へ [ 社会 ] 2015年09月05日【御崎メガソーラー問題】県が雨水流出量を精査 [ 社会 ] 2015年09月05日保育士確保へ市教委が研修会 [ 社会 ] 2015年09月01日姉妹都市との交流成果を報告 [ 社会 ] 2015年08月31日看護師宿舎を入札で売却へ [ 社会 ] 2015年08月29日石炭発電による環境汚染に警鐘 [ 社会 ] 2015年08月28日「産廃処分場反対」上郡町長に嘆願 [ 社会 ] 2015年08月26日市民病院の新棟、来年2月着工へ [ 社会 ] 2015年08月26日西播磨公立病院で初、透析患者を無料送迎 [ 社会 ] 2015年08月26日元自衛官が安保法制を否定 [ 社会 ] 2015年08月23日崩壊危険地区と知らず太陽光計画 [ 社会 ] 2015年08月22日いじめ「止める」が「何もしない」上回る 市民病院の立体駐車場が竣工 [ 社会 ] 2015年08月19日妙典寺で恒例の団子汁供養 [ 社会 ] 2015年08月15日
コメントを書く