「坂越の船祭」祭礼船の劣化防止に海水
2021年10月31日
木造和船の乾燥防止のため行われた海水の注入作業
同祭は毎年10月第2日曜に本宮があり、天幕や五色の吹き流しで装飾した頭人船、神輿船、獅子船など11艘(一部は県指定文化財)の船団が御旅所のある生島へ巡航する。今秋は昨年に続いてコロナ下のため海上巡航は中止となり、和船の出番はなかった。
一年に一度も海水に浸からなければ船が乾燥して劣化が進むことから、保存会の役員ら十数人が船倉のある生島に漁船で渡り、ポンプで汲み上げた海水を各船内に注入。2〜3週間ほど海水を張った状態にすることで木材を適度に保湿できるという。
保存会によると、和船への海水注入は昭和天皇の体調不良で祭典を取り止めた1988年に市選定保存技術保持者の船大工だった故湊隆司さんの助言で実施。コロナ下で中止となった昨年にも行った。
この日は漁協の若手組合員らも協力。祭礼船に舞台や手すりを組み立てる艤装の手順を役員から教わった。同神社の生浪島堯宮司は「祭りの伝統とともに貴重な和船を次世代へ継承していきたい」と話した。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2021年11月6日号(2437号) 1面 (6,546,986byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
塩屋の竹田さん、日本板画院の院友に [ 文化・歴史 ] 2012年06月08日市所蔵の“お宝”一堂公開 [ 文化・歴史 ] 2012年06月07日忠臣蔵の“巨大絵巻”制作者募集 松岡與之助の功績たどる特別展 [ 文化・歴史 ] 2012年06月02日開館20周年の合唱コンサート 「ハーモニー第九」合唱団員を募集 「東海道五十三次」など押絵展 [ 文化・歴史 ] 2012年05月25日温かな感動、歳時記描いた色紙展 [ 文化・歴史 ] 2012年05月22日昭和11年の学校教育マニュアル [ 文化・歴史 ] 2012年05月19日趣味の絵で万葉の情景描く [ 文化・歴史 ] 2012年05月19日素行研究会の参加者募集 18日から赤穂美術協会展 [ 文化・歴史 ] 2012年05月14日書と絵画と写真、シルバー二人展 [ 文化・歴史 ] 2012年05月14日有年考古館で新収蔵展 [ 文化・歴史 ] 2012年05月09日遺跡巡って古代へ思いはせる
コメントを書く