海難救助協力の功績に「のじぎく賞」
2021年11月23日
遭難事故の捜索救助貢献で「のじぎく賞」を贈られた大河優組合長=右から2人目=ら赤穂市漁業協同組合のみなさん
赤穂署によると、今月10日午後1時45分ごろ、赤穂市内の男性(71)の妻から「釣りに行った夫のボートが転覆し、島に流れ着いていると携帯電話で連絡があった」と110番通報があった。海保や警察の船舶が現場に向かうまでに手遅れになる恐れもあると判断した同署は漁協に捜索救助の緊急応援を要請した。
一報を受けた大河組合長は組合員の森口和彦さん(31)=坂越=、業務課長の大西吉人さん(45)=相生市緑ヶ丘=、上鍵マリンサービス代表の上鍵正市さん(71)=朝日町=とともに第六光栄丸(1・9トン)に署員と救急隊員を乗せて出動。大河組合長の次男・司さん(33)も第十三栄光丸(7・3トン)で現場海域に駆け付けた。
遭難位置情報が錯綜する中、捜索開始から約20分後、釜崎半島の相生市側の岩場で手を振っている男性を発見。波浪で船を接岸できず、直接救助はできなかったものの、兵庫県消防防災ヘリコプターによる救出につなげた。
男性は同日午前7時に坂越港から1人で手こぎボートで出航。関西電力相生発電所沖でヒラメ釣りをした後、海が荒れてきたため帰る途中、高波で転覆したという。ライフジャケットの浮力を利用して岩場まで自力で泳いでたどりつき、全身ずぶ濡れ。救出時には低体温症に陥っていたが、搬送先の病院で回復し、2日後に退院した。
22日に漁協坂越支所で行われた伝達式で堀祐一郎署長は「救助が遅れれば命に関わっていた。みなさんのおかげで早期救助できた」と感謝。大河組合長は「あの日は今シーズン最初の大シケだった。命が助かって何より」と安堵し、「海は短時間で状況が一変する。我々漁業者はその怖さを知っている。釣りに行く人も天気予報などで十分情報収集してほしい」と注意を呼び掛けた。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2021年11月27日号(2440号) 1面 (7,545,381byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
赤穂市議会の定数削減方針まとまる 1減の17へ [ 社会 ] 2024年01月27日鷏和の「国境石」破損 市教委「原因は不明」 市民病院PET−CT売却 3300万円で落札 [ 社会 ] 2024年01月27日料金所の強盗想定、山陽道で防犯訓練 [ 社会 ] 2024年01月24日赤穂市老人クラブ連合会 創立60周年祝う [ 社会 ] 2024年01月21日「JR赤穂線の利用促進を」地方創生政策コンテストで優秀賞 能登地震被災地へ緊急消防援助隊 [ 社会 ] 2024年01月15日部隊行進と一斉放水 防火の決意新たに [ 社会 ] 2024年01月14日塩屋の国道で車と原付衝突 1人重傷 [ 事件・事故 ] 2024年01月14日「瓦がずれてますよ」は真っ赤な嘘 悪質業者に注意 「人生は自分次第」「これからは恩返し」二十歳のつどいで決意や抱負 [ 社会 ] 2024年01月07日能登地震災害義援金 募金箱を市役所と市民会館に設置 商業施設でスカート内を盗撮未遂 容疑の漫画家逮捕 [ 事件・事故 ] 2024年01月04日路傍の掲示板に善意の書 続けて30年 男性の思い 西有年の国道2号で軽貨物車など3台の事故 1人が意識不明の重体 [ 事件・事故 ] 2023年12月28日
コメントを書く