念願の1部へ関福大女子バレー 男子サッカーは3年ぶり
2022年01月01日
来季の1部昇格を決めた関西福祉大学女子バレーボール部=同部提供
女子バレーボール部は一時期部員不足で活動休止に陥っていたが、大学が指定強化クラブに位置付け、元全日本女子バレーボール代表コーチの水野秀一氏(41)を監督に招聘。2018年春に7部リーグから再始動した。質と効率の高い練習で力をつけてリーグ戦で勝利を重ね、昇格の階段をステップアップ。コロナ禍でリーグ戦が2度中止になったことで1年の足踏みはあったものの、最短期間で1部入りを決めた。
復帰以来リーグ戦は44連勝で無敗。2セット以上取られた試合は一つもなかった。水野監督は「勝つチームを作ってくれた」と最上級生の功績を称える。今春で卒業する前主将の川上理梨奈さん(21)は「下級生が頑張ってくれたからこそ1部に行けた。来季もどんどん勝っていってほしい」とエール。新チームの齋藤野乃花主将(21)は「技術だけでなく、挨拶や礼儀を大切にし、『応援されるチーム』になりたい」と抱負を話した。
* * *
男子サッカー部は秋の2部リーグで2位となり、1部昇格を決めた。レベルの高い選手が攻守にバランスよく整い、「すべてのポジションに穴がなかった」(中田洋平監督)という。
初めて1部で戦った2019年度シーズンは12チーム中最下位に沈み、わずか1年で陥落。昨季はわずかな勝ち点差で2部4位に終わり1部復帰を逃した。そこから選手たちだけで分析ミーティングを行う取り組みが始まり、「今季は試合中に劣勢になったとしても、自分たちでコミュニケーションをとって立て直せるようになった」(服部仁貴都主将)。練習で重点を置いたセットプレーによる得点が増え、競った試合をものにできたのも大きかった。
「自分たちの代が残せるのは1部昇格だけ。プレッシャーはあったけど、責任を果たせてほっとした」と服部主将。スポンサー企業による支援をはじめ、一般市民がスポーツドリンクを差し入れてくれたこともあり、応援が力になったという。
来季は1年生のときに1部を経験している学年が最上級生となる。中田監督は「前回は『なんとか上がれた』という昇格だったが、今回は勢いをもって上がれた。今年をベースにチーム力を積み上げ、攻め続けるサッカーで勝利を目指す」と意気込んでいる。
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掲載紙面(PDF):
2022年1月1日号・第1部(2444号) 1面 (8,659,251byte)
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