「子どもたちに幸あれ」松村さんのスズラン咲く
2022年04月18日
例年よりも多く花が咲いたという松村良明さんゆかりのスズラン=寺内まみさん宅
「スズランおじさん」とは赤穂市出身の故松村良明さん。高雄生まれの松村さんは仕事の関係で1959年に北海道に移住。冬の寒さに耐えて美しい花を咲かせる野生のスズランに感動し、「赤穂にはない花を見せてあげたい」と母校の高雄小へ贈った。その後も毎年贈り続け、子どもたちから「スズランおじさん」の愛称で呼ばれた。
寺内さんは30年ほど前に高雄小に勤務したことがあり、当時松村さんから送られたスズランを自宅庭に株分けしたという。暑さに弱いスズランだが、半日陰の場所が合ったのか、毎年4月から5月にかけて開花。1本だけだった花株は今では約20本に増えた。
「例年は1本か2本しか咲かないのですが、今年は今までになくたくさん花がつきました」と寺内さん。庭におじゃますると、ハナミズキの根元あたりに身を寄せ合うようにスズランの花株があり、白いベル型の小さな花が茎に連なって咲いている。
松村さんが2008年7月に82歳で亡くなってから今年で丸14年。当時小1だった学年は昨年20歳になった。スズランの花言葉は「純粋」「幸せの再来」だという。寺内さん宅のスズランには、子どもたちの幸せを純粋に願った松村さんの思いが宿っているように感じた。
<前の記事 |
関連サイト:
【関連記事】天へ昇った「スズランおじさん」(2008年12月19日)
掲載紙面(PDF):
2022年4月29日号(2460号) 4面 (10,585,646byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
世界最大級のミカンが豊作 [ 街ネタ ] 2014年12月28日ウマからヒツジへ干支のバトンタッチ [ 街ネタ ] 2014年12月25日ハボタンで「さこし」の花文字 西有年にコウノトリの姉弟飛来 [ 街ネタ ] 2014年12月09日討ち入り装束で「気分はサムライ」 [ 街ネタ ] 2014年11月26日浄念寺で大イチョウのライトアップ [ 街ネタ ] 2014年11月17日坂越湾にクジラ、広畑沖から移動の迷子か? [ 街ネタ ] 2014年11月13日宝塚歌劇の若手スターが赤穂ロケ [ 街ネタ ] 2014年11月09日支援の感謝忘れず 10回目の一日美術館 伝承盛り上がる上仮屋の獅子舞 伊部の山中に白蓮歌碑を訪ねて [ 街ネタ ] 2014年09月12日たくましく路肩に「電柱トマト」 [ 街ネタ ] 2014年08月02日海浜公園でリュウゼツラン開花間近 [ 街ネタ ] 2014年07月26日創作パンで『はらぺこあおむし』 [ 街ネタ ] 2014年06月28日古民家改装の和食処が評判 [ 街ネタ ] 2014年06月14日
コメント
親子二代でスズランおじさんからスズランいただきました。
関連ニュース(当時の記事)を読んで涙しました。スズランおじさん いつまでも愛されていますね。きっと天国で笑ってらっしゃるよ。
8 1
投稿:近所のおばちゃん 2022年04月20日スズランおじさんのスズランの花の香りを思い出しました
8 1
投稿:当時は1年生 2022年04月18日コメントを書く