児童の声を毎月載せて創刊30周年
2009年02月21日
創刊30周年を迎える会報「ほんまち子ども会」の編集会議
会報「ほんまち子ども会」はB4判2ページで毎月23日発行。運動会や修学旅行など学校行事に対する児童らの感想をメーンに、少年野球などスポーツ結果や防犯情報などを掲載する。福浦コミュニティセンターの簡易輪転機で400部印刷し、地区内全世帯をはじめ校区内の自治会や市内各小学校などに配布されている。
創刊は赤穂西小の開校から2年後の昭和55年3月。初代発行責任者を務めて以来、常に編集業務に携わっている吉栖清美さん(69)によると、「もともとは交通立ち番の当番表を印刷して配ったのがきっかけ」という。「当番表だけだと、もう片面がもったいない」と、ちょうどその月に卒業式を迎えた6年生から「6年間の思い出」を集めて掲載したのが記念すべき第1号となった。
何気ない理由で始まった会報だったが、「一度やり始めると意地になるのが福浦もんの性分」(吉栖さん)。この30年間、休刊したことは一度もなし。輪転機が故障したときは近隣公民館のコピー機を借りてピンチをしのいだ。
編集に関わるのは、子ども会の正副会長とPTA役員、吉栖さんの5人。月に一度、集会所で編集会議を開く。堅苦しいものではなく、ざっくばらんな情報交換。時にはビール片手に子育て論議を交わすこともあるという。
2月号の編集会議には吉栖さんが創刊からの全号を綴じたファイルを持参した。今年度の子ども会副会長で編集メンバーの庵奥一成さん(37)と森山一さん(37)は創刊当時に小学1年生だった同級生。自分たちの原稿が載った号を見つけ、思い出を懐かしんだ。
「この地区に育った子どもは、必ずこの紙面に原稿を書いている」と吉栖さん。会報は、いわば地区の子どもたちの“成長日記”だ。
少子化と過疎化で児童数は年々減少し、今年度は13人。ピーク時に70人いたことを思うと寂しさは否めないが、「子どもの元気が地区にも元気を与えてくれる」とこれからも“会報の灯”は守り続けられることだろう。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2009年2月21日(1836号) 1面 (7,340,752byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
下水道使用料 2009年度以来の値上げへ改定率協議 市民病院の経営形態「変更の可能性ある」副市長が言及 [ 社会 ] 2024年02月24日「100%の演技のため120%の準備」市児童合唱団の定演 来月3日 雄鷹台山に登山ルート看板 [ 社会 ] 2024年02月22日「産廃処分場建設反対」住民団体がアピール行進 [ 社会 ] 2024年02月21日大規模災害想定しボランティアセンター開設訓練 綿栽培通して「人間サイズのまちづくり」兵庫県から奨励賞 赤穂署管内の刑法犯「乗り物盗」が3割 救急出動 前年から12%増 2年連続過去最多 [ 社会 ] 2024年02月17日第40回赤穂民報習字紙上展の入賞者 第48回赤穂市小学生陸上の結果 文化祭バザー収益を子ども食堂に寄付 赤穂高生徒会 元市民病院脳外科医 転職先でも医療トラブル 透析治療せず患者死亡か [ 社会 ] 2024年02月10日2023年度スポーツ少年団功労者・優良団員 断水続く石川県穴水町へ給水車を災害派遣 [ 社会 ] 2024年02月08日
コメントを書く