目木敏彦・新会頭が抱負「伴走支援と環境づくり」
2022年12月03日
赤穂商工会議所の第10代会頭にこのほど就任した目木敏彦氏(62)=加里屋、目木組代表取締役=に今後の抱負や取り組みを聞いた。
* * *
――赤穂市内の現在の商業経済状況をどのように見ていますか。
「人口減による経済の縮小がスパイラル的に進んでいます。商店が大規模化し、地元の既存の店舗の数がかなり減っています。特に高齢化で廃業される事業所が多い。それでも、市外の方からよく言われるのは、観光資源があり、まちの知名度があり、多種多様な上場企業の工場があって恵まれているということ。雇用を生んでおり、地元経済にとってはとてもありがたい」
――そんな中、赤穂商工会議所に求められる役割は何でしょうか。
「まずは中小零細と言われる小規模事業者への伴走型の経営サポートです。従来から求められていた役割ではありますが、コロナ禍の中で救いを求めている小規模事業所に対して商工会議所の職員が実践してくれた。これまで商工会議所の会員数は減少傾向にありましたが、ここ2、3年は逆に回復しました」
「もう一つは赤穂で事業を継続していただける企業留置への環境づくりです。新たな企業誘致も大切ですが、現在立地している既存の企業に引き続きとどまってもらえることが大事です」
――どのように取り組んでいきますか。
「伴走型のサポートとは、事業者の売り上げと利益を増加させるために直接引っ張っていくスタイルの経営指導です。5か年の経営発達支援計画として昨年、経済産業省の認可を得まして、その取り組みを進めています。数値目標もありますが、どこまで一緒に走れたかという点を重視したい。それと、国や県が出しているさまざまな支援策、補助の制度をしっかり伝えていくことも商工会議所の仕事です」
「既存企業が事業継続できる環境づくりについては、企業が困っていることやニーズを定期的にアンケートをとって、要望を取りまとめて行政に提言していく。赤穂市が今年『ゼロカーボンシティ宣言』を出されましたが、どういうことが求められるのか、まだ見えていない状況です。市の考えもあるでしょうが企業側の声も伝えていかないといけない。行政と企業との間の潤滑油になることも求められるのではないでしょうか」
掲載紙面(PDF):
2022年12月3日号(2486号) 2面 (10,427,489byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
第10代会頭就任に際して抱負を語る目木敏彦氏
* * *
――赤穂市内の現在の商業経済状況をどのように見ていますか。
「人口減による経済の縮小がスパイラル的に進んでいます。商店が大規模化し、地元の既存の店舗の数がかなり減っています。特に高齢化で廃業される事業所が多い。それでも、市外の方からよく言われるのは、観光資源があり、まちの知名度があり、多種多様な上場企業の工場があって恵まれているということ。雇用を生んでおり、地元経済にとってはとてもありがたい」
――そんな中、赤穂商工会議所に求められる役割は何でしょうか。
「まずは中小零細と言われる小規模事業者への伴走型の経営サポートです。従来から求められていた役割ではありますが、コロナ禍の中で救いを求めている小規模事業所に対して商工会議所の職員が実践してくれた。これまで商工会議所の会員数は減少傾向にありましたが、ここ2、3年は逆に回復しました」
「もう一つは赤穂で事業を継続していただける企業留置への環境づくりです。新たな企業誘致も大切ですが、現在立地している既存の企業に引き続きとどまってもらえることが大事です」
――どのように取り組んでいきますか。
「伴走型のサポートとは、事業者の売り上げと利益を増加させるために直接引っ張っていくスタイルの経営指導です。5か年の経営発達支援計画として昨年、経済産業省の認可を得まして、その取り組みを進めています。数値目標もありますが、どこまで一緒に走れたかという点を重視したい。それと、国や県が出しているさまざまな支援策、補助の制度をしっかり伝えていくことも商工会議所の仕事です」
「既存企業が事業継続できる環境づくりについては、企業が困っていることやニーズを定期的にアンケートをとって、要望を取りまとめて行政に提言していく。赤穂市が今年『ゼロカーボンシティ宣言』を出されましたが、どういうことが求められるのか、まだ見えていない状況です。市の考えもあるでしょうが企業側の声も伝えていかないといけない。行政と企業との間の潤滑油になることも求められるのではないでしょうか」
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2022年12月3日号(2486号) 2面 (10,427,489byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 商業・経済 ]
みなと銀行 寄付型ファンドから市に100万円 「赤穂スイーツ」をPR 71品紹介 [ 商業・経済 ] 2022年03月14日御崎にカフェ 塩作りワークショップも [ 商業・経済 ] 2022年03月12日景気動向調査 売上改善も仕入れ上昇 [ 商業・経済 ] 2022年03月02日2019年度赤穂市GDP 2年ぶりプラス [ 商業・経済 ] 2022年02月26日灯台そばにグランピング施設 初夏オープン予定 [ 商業・経済 ] 2022年02月26日牡蠣いかだ抽選会 番号札に一喜一憂 [ 商業・経済 ] 2022年02月06日ご当地カップ麺「赤穂の牡蠣にゅうめん」発売 [ 商業・経済 ] 2022年02月04日地域公共交通を連携サポート 近畿運輸局と協定 高岡達之氏講演会 先着100人にライブ配信 海浜公園の民間活力導入 見学会に15社 [ 商業・経済 ] 2022年01月21日「かきまつり」中止で代替キャンペーン [ 商業・経済 ] 2022年01月19日コロナ禍影響の事業者に一時支援金 パチンコ店跡は「トライアル」来年2月開業予定 [ 商業・経済 ] 2022年01月15日海浜公園の利活用 民間から提案募集
コメントを書く