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コラム【人とまちと猫の調和を目指して】(4)孫のランドセルと猫の不妊去勢手術はどちらも大切

 2023年02月18日 
 まだまだ寒い日が続きますが、春はもうすぐ。そして子猫の繁殖シーズン到来です!

多頭飼育崩壊した猫たちは決して幸せとは言えない環境に置かれてしまう


 お家で飼っている猫、中外飼いしている猫、お外で餌をあげている野良猫、などなど、不妊去勢手術はお済みですか? 赤穂市でも、飼い猫も野良猫も不妊去勢手術が当たり前!という時代が早く来て欲しいです。

 去年のことですが、私たちの会とhappiness ohanaさんとで開催している「保護猫の里親会」に来られて、1匹の猫の里親さんになっていただいた方から、「猫が逃げてしまった!」と連絡がありました。「不妊手術はしてくれてますよね?」「それが孫にランドセル買ってあげたりして手術費用がなくて・・・」「えー!!未手術の猫を逃がしたんですか? 繁殖したらご近所に迷惑ですよ!」とお伝えしましたが、ボランティアは何の権限も無いため、不妊手術を促すのが精一杯です。幸い今回は設置した捕獲器で、逃げた猫ちゃんを数日で捕獲することができたのですが、それっきり戻ってこない行方不明猫もたくさんいるようです。たとえ戻ってこなくても不妊去勢手術をしていれば繁殖を防ぐことはできるので、近隣への被害も最低限ですみます。

 どうか飼い主さんは、猫を外に出さないつもりでも不妊去勢手術をしてください。それが多頭飼育崩壊を防ぐためにも最も重要なことなのです。赤穂市内でも数か所、多頭飼育崩壊しているお宅があるようです。閑静な住宅街の中にも存在しています。きっと最初は1匹、2匹だったのでしょう。ちょっと外に出た瞬間に妊娠して、子猫を産んで、それがあっという間に30匹、40匹・・・に。こうなってからでは遅いのです。

 お孫さんにランドセルをプレゼントする前に、まずは猫の不妊去勢手術をお忘れなく。

 そして、子猫の繁殖シーズンを前に一番お伝えしたいこと、それは「保護団体はすでにどこもキャパ限界」ということです。子猫を助けたい、という気持ちがあるならどうかあなたがその子猫を保護してあげてください。飼えない事情があるなら里親探しをしてください。私たちの里親会に参加してくださっても結構です。どうしても保護ボランティアさんに依頼したい場合は、保護費用の負担など“自分にできること”を伝えたうえで相談してみてください。

 皆さんも、桜の咲く頃、近所の野良猫が子猫を産んで繁殖する前に、不妊去勢手術をしてください。赤穂市の助成金制度もあります。当会もお手伝いさせていただきます。
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掲載紙面(PDF):
2023年2月18日号(2496号) 4面 (13,257,809byte)
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