景観形成重要建造物に「坂越まち並み館」
2023年03月01日
地域の良好な景観形成に重要な役割を果たしているとして、兵庫県は2月28日、新たに景観形成重要建造物7件を指定。赤穂市内では「坂越まち並み館」が指定された。
坂越まち並み館は大正前期に建設された木造瓦葺き2階建て。同末期に奥藤銀行坂越支店として使用が開始され、その後は銀行の合併に伴い、兵和銀行、神戸銀行、赤左信用金庫、はりま信用金庫の坂越支店となり、1978年に現所有者の赤穂商工会議所が土地と合わせて買い取った。
92年に坂越地区が「景観形成地区」に指定されたことを受け、建築意匠は変えずに建屋を補修整備。赤穂市に無償で貸し出され、地域の景観創造活動拠点として活用されている。1階の重厚な扉は創建当時からあった金庫室で、竹野地の天井がある2階は建築当初に近い姿を残す。
県によると、銀行業務を終えた時から改修が加えられておらず、「大正期の播磨地方における銀行の姿を今に伝える建物として、歴史的に貴重」という。2階屋根の一部に雨漏りがあり、今後は現状維持を基本方針に修復と耐震診断を実施。中期的には、診断に基づく耐震補強、屋根瓦の葺き替えも行う計画だ。
所有する赤穂商工会議所は「これからも坂越のシンボル的な建造物として活用されるよう、市の管理の下、適切に維持していきたい」としている。
県によると今回の指定で景観形成重要建造物は121件(樹木8件を含む)となり、赤穂市内では塩屋の「寺田邸」に続き2件目。民間所有の物件については、建物の修景などを行う場合の設計費や工事費などの一部を県が助成する。
関連サイト:
【関連記事】県景観形成重要建造物に塩屋「寺田邸」
掲載紙面(PDF):
2023年3月4日号(2498号) 1面 (11,792,389byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
赤穂市内2件目となる景観形成重要建造物に指定された「坂越まち並み館」
坂越まち並み館は大正前期に建設された木造瓦葺き2階建て。同末期に奥藤銀行坂越支店として使用が開始され、その後は銀行の合併に伴い、兵和銀行、神戸銀行、赤左信用金庫、はりま信用金庫の坂越支店となり、1978年に現所有者の赤穂商工会議所が土地と合わせて買い取った。
92年に坂越地区が「景観形成地区」に指定されたことを受け、建築意匠は変えずに建屋を補修整備。赤穂市に無償で貸し出され、地域の景観創造活動拠点として活用されている。1階の重厚な扉は創建当時からあった金庫室で、竹野地の天井がある2階は建築当初に近い姿を残す。
県によると、銀行業務を終えた時から改修が加えられておらず、「大正期の播磨地方における銀行の姿を今に伝える建物として、歴史的に貴重」という。2階屋根の一部に雨漏りがあり、今後は現状維持を基本方針に修復と耐震診断を実施。中期的には、診断に基づく耐震補強、屋根瓦の葺き替えも行う計画だ。
所有する赤穂商工会議所は「これからも坂越のシンボル的な建造物として活用されるよう、市の管理の下、適切に維持していきたい」としている。
県によると今回の指定で景観形成重要建造物は121件(樹木8件を含む)となり、赤穂市内では塩屋の「寺田邸」に続き2件目。民間所有の物件については、建物の修景などを行う場合の設計費や工事費などの一部を県が助成する。
<前の記事 |
関連サイト:
【関連記事】県景観形成重要建造物に塩屋「寺田邸」
掲載紙面(PDF):
2023年3月4日号(2498号) 1面 (11,792,389byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
忠臣蔵浮世絵を展示替え [ 文化・歴史 ] 2012年08月15日市民文化祭、俳句と短歌募集 観光ガイドが自由研究を指南 [ 文化・歴史 ] 2012年08月12日隅櫓と大手門を模型で再現 [ 文化・歴史 ] 2012年08月11日第50回県展、赤穂から入選2人 [ 文化・歴史 ] 2012年08月07日有年の遺跡は「国史跡級」 [ 文化・歴史 ] 2012年08月06日他界の作り手悼む篠笛演奏会 [ 文化・歴史 ] 2012年08月04日畿内から中四国の土器特別展 [ 文化・歴史 ] 2012年08月01日キャンバスの会がロビー展 [ 文化・歴史 ] 2012年08月01日65歳同級生3人が写真展 [ 文化・歴史 ] 2012年07月28日大学生がピアノコンサート [ 文化・歴史 ] 2012年07月27日非核平和展を29日まで開催 [ 文化・歴史 ] 2012年07月27日はく製と標本で西表島自然展 [ 文化・歴史 ] 2012年07月24日版画の私設美術館が移転再開 [ 文化・歴史 ] 2012年07月21日忠臣蔵研究の小学生を支援
コメントを書く