ジオマテック赤穂工場 業績好調でライン増設へ
2023年05月27日
薄膜技術専門メーカーの「ジオマテック」(本社・横浜市、松崎建太郎社長)は15日、木津の赤穂工場の品質向上と生産能力を増強する設備投資計画を発表した。
同社は三井金属鉱業が事業化を推進している次世代半導体実装用特殊キャリア「HRDP(R)」に薄膜を提供。高速データ通信や次世代モバイル端末などに使われるHRDP(R)の需要が世界的に高まっていることから、両社が協働で赤穂工場のさらなる品質向上と生産能力増強を図る。
計画によると、現在稼働している第1ラインに加え第2ラインを新設。赤穂工場の薄膜の生産能力を現行の2倍とする。投資予定金額は9億円。今年度上半期中に着工し、2025年の稼働を目指す。また、三井金属鉱業による第1ラインの自動化などでHRDP(R)の生産能力は現行の8倍まで増強される。
同社執行役員兼CeOでHRDP責任者の榊大輔さん(47)によると、一連の生産能力増強により、顧客側の次世代製品の製造工程最短化及び総コストの最適化に貢献できるという強みを活かし、新事業としてインパクトのあるビジネス規模を目指しているという。
設備投資に伴い、赤穂工場での新規採用計画も検討中。同社は「安定した品質と十分な供給能力の確保を図り、価値ある薄膜製品と加工技術を提供するプロフェッショナルとしての役割を果たしていく」としている。
掲載紙面(PDF):
2023年5月27日号(2508号) 1面 (5,687,927byte)
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好調な業況に支えられライン増設計画が発表されたジオマテック赤穂工場=同社提供
同社は三井金属鉱業が事業化を推進している次世代半導体実装用特殊キャリア「HRDP(R)」に薄膜を提供。高速データ通信や次世代モバイル端末などに使われるHRDP(R)の需要が世界的に高まっていることから、両社が協働で赤穂工場のさらなる品質向上と生産能力増強を図る。
計画によると、現在稼働している第1ラインに加え第2ラインを新設。赤穂工場の薄膜の生産能力を現行の2倍とする。投資予定金額は9億円。今年度上半期中に着工し、2025年の稼働を目指す。また、三井金属鉱業による第1ラインの自動化などでHRDP(R)の生産能力は現行の8倍まで増強される。
同社執行役員兼CeOでHRDP責任者の榊大輔さん(47)によると、一連の生産能力増強により、顧客側の次世代製品の製造工程最短化及び総コストの最適化に貢献できるという強みを活かし、新事業としてインパクトのあるビジネス規模を目指しているという。
設備投資に伴い、赤穂工場での新規採用計画も検討中。同社は「安定した品質と十分な供給能力の確保を図り、価値ある薄膜製品と加工技術を提供するプロフェッショナルとしての役割を果たしていく」としている。
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