移住の若者2人が栽培 桃とブドウ出荷へ
2023年07月15日
「赤穂からおいしいフルーツを消費者に届けたい」と市外から移住した若者2人が栽培する大津の果樹園「赤穂フルーツ農園」で、3年前に木を植えた桃とブドウが実をつけた。初めての本格的な収穫期を迎え、出荷作業に励んでいる。
約1ヘクタールの農地にネットで囲んだハウスが並ぶ。「あかつき」「川中島白桃」「清水白桃」など8種類の桃計約340本と「藤稔」「シャインマスカット」など5種類のブドウ計約100本が植わっている。早生種の桃の木にはすでにピンクに色づいた果実が実り、近づくと甘い香りが漂う。
栽培しているのは神戸市出身の小川敬生(としお)さん(30)と加古川市出身の榊原昂輝(こうき)さん(30)。2人は兵庫県立農業大学校の同期だ。卒業後、一旦は肥料メーカーや農機具販売会社に就職したが、子どもの頃から興味があった農業にチャレンジしたいと脱サラ。いくつかの候補地の中から赤穂を選び、2019年の秋に移住した。
一戸建ての空き家を借りて共同生活しながら休耕地を約1ヘクタールを耕した。新規就農者向けの補助金制度を活用し、栽培に必要なハウスは支出を抑えるため自分たちの手で建てた。一本ずつ願いを込めて植えた果樹の幼木は酷暑に負けず順調に生長。ようやく出荷の目途が立った。
「農地を貸してくれた方をはじめ、多くの方の協力のおかげで、ようやくここまで来れました」と小川さん。榊原さんは「将来的に大津で家を構えて、農業専業で家族を養いたいと思っています」と赤穂の地に根を下ろして農業に取り組むつもりだ。
早生種から順に桃は今月中旬から9月初旬まで、ブドウは8月20日ごろから1か月ほど収穫し、今季の出荷量は合計約2トンを見込む。果樹が根を伸ばす範囲を絞る「根域制限栽培」を採用しているため降雨の影響を受けにくく、安定した糖度の果実を出荷できるという。すでに市内のジェラート店に材料として卸す契約が成立し、今後もケーキ店や飲食店などにセールスすることも検討している。
「量より質にこだわりたい。しっかり選別して良いものをお客さんに届けられるように頑張るので、ぜひ一度食べてみてください」。桃は「旬彩蔵赤穂」(元町、TEL43・5150)で中玉(4玉入り)820円、大玉(3玉入り)930円で好評販売中。7月22日(土)には午前9時から2人で店頭直売(試食あり)する。
掲載紙面(PDF):
2023年7月15日号(2515号) 1面 (6,098,584byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
本格的な出荷に向けて桃の収穫に励む小川敬生さん(左)と榊原昂輝さん
約1ヘクタールの農地にネットで囲んだハウスが並ぶ。「あかつき」「川中島白桃」「清水白桃」など8種類の桃計約340本と「藤稔」「シャインマスカット」など5種類のブドウ計約100本が植わっている。早生種の桃の木にはすでにピンクに色づいた果実が実り、近づくと甘い香りが漂う。
栽培しているのは神戸市出身の小川敬生(としお)さん(30)と加古川市出身の榊原昂輝(こうき)さん(30)。2人は兵庫県立農業大学校の同期だ。卒業後、一旦は肥料メーカーや農機具販売会社に就職したが、子どもの頃から興味があった農業にチャレンジしたいと脱サラ。いくつかの候補地の中から赤穂を選び、2019年の秋に移住した。
一戸建ての空き家を借りて共同生活しながら休耕地を約1ヘクタールを耕した。新規就農者向けの補助金制度を活用し、栽培に必要なハウスは支出を抑えるため自分たちの手で建てた。一本ずつ願いを込めて植えた果樹の幼木は酷暑に負けず順調に生長。ようやく出荷の目途が立った。
「農地を貸してくれた方をはじめ、多くの方の協力のおかげで、ようやくここまで来れました」と小川さん。榊原さんは「将来的に大津で家を構えて、農業専業で家族を養いたいと思っています」と赤穂の地に根を下ろして農業に取り組むつもりだ。
早生種から順に桃は今月中旬から9月初旬まで、ブドウは8月20日ごろから1か月ほど収穫し、今季の出荷量は合計約2トンを見込む。果樹が根を伸ばす範囲を絞る「根域制限栽培」を採用しているため降雨の影響を受けにくく、安定した糖度の果実を出荷できるという。すでに市内のジェラート店に材料として卸す契約が成立し、今後もケーキ店や飲食店などにセールスすることも検討している。
「量より質にこだわりたい。しっかり選別して良いものをお客さんに届けられるように頑張るので、ぜひ一度食べてみてください」。桃は「旬彩蔵赤穂」(元町、TEL43・5150)で中玉(4玉入り)820円、大玉(3玉入り)930円で好評販売中。7月22日(土)には午前9時から2人で店頭直売(試食あり)する。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2023年7月15日号(2515号) 1面 (6,098,584byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「働きたい会社見つかった」高2生ら工場見学 [ 商業・経済 ] 2023年08月19日小さじ半分加えるだけ 発泡酒が高級ビールの味に!? [ 商業・経済 ] 2023年08月08日豊作に笑顔 大津スイカ直売会12日と13日 学生らが空き家活用 夏季限定かき氷店 「赤穂の企業に関心もって」高2生対象 工場見学ツアー TikTokでPR 人気クリエイター起用 [ 商業・経済 ] 2023年07月08日創業目指す短期集中講座「創業塾」 景気動向調査 4期連続で売上回復 [ 商業・経済 ] 2023年06月18日大津の酪農牧場 堆肥保管庫の建設計画 赤穂化成社長・池上良成氏に県功労者表彰 産業振興 ジオマテック赤穂工場 業績好調でライン増設へ [ 商業・経済 ] 2023年05月27日「社会担う一員に」新入社員のつどい 海浜公園に恐竜!? 新アトラクション開設 ふるさと納税返礼品に「赤穂のおむすびセット」 [ 商業・経済 ] 2023年03月31日永年勤続称え15事業所31人表彰 [ 商業・経済 ] 2023年03月17日
コメント
0 0
投稿:どこに 2024年08月03日8 2
投稿:倉谷森本 2024年08月02日いくらでも食べたくなる
ありがとう😆💕✨
7 1
投稿:のり 2023年08月03日9 1
投稿:こや 2023年07月31日コメントを書く