能登地震被災地で医療支援 赤穂中央病院AMAT
2024年01月27日
全日本病院協会災害時医療支援活動班(AMAT)として能登半島地震の被災地で災害医療活動にあたった赤穂中央病院の医師や職員らが帰還。現地の様子を取材に語った。
同病院は公益社団法人全日本病院協会の「災害時医療支援活動幹事指定病院」の一つで、災害時には全国の加盟病院に先駆けてAMAT隊を派遣する役割を担う。今回の地震では発生2日後に協会から出動要請を受け、4日朝に1次隊の4人が救急車で出発。寸断された道路に何度も行く手を阻まれながらも9時間かけて七尾市の公立能登総合病院にある災害医療活動本部にたどり着いた。
まずは立ち上がったばかりの本部で機能整備を支援。珠洲と輪島にも活動拠点を設け、後続隊の受け入れ体制を整えた。独立行政法人国立病院機構の災害派遣医療チーム(DMAT)と連携して各地の避難所へ隊員を派遣。寄せられる情報を基に重症患者の搬送を手配するなど連絡調整に従事した。8日には1次隊と入れ替わりで2次隊が能登入り。避難所となっていた中学校や小学校で診察と感染症対策など衛生環境改善に取り組んだ。
赤穂中央病院がAMATを派遣したのは2016年の熊本地震を皮切りに4度目。18年の西日本豪雨、昨年の九州北部豪雨でも出動した。1次隊で業務調整員を務めた経営情報課の北川和憲係長(38)は元日の地震発生直後から出動要請に備えて隊員間の連絡調整を始めたといい、「過去の出動経験や日々の訓練により迅速かつ臨機応変な対応が出来たと思う」と振り返った。
1次隊を率いた外科部長の河本純一医師(54)は「今回は過去の災害に比べて道路状況が非常に悪かったことが影響し、医療的支援の進み具合が1週間程度遅れているように感じる。今後も状況の変化に応じた支援が必要だ」と指摘する。
* * *
市民病院もDMAT隊派遣 28日から石川県へ
赤穂市民病院は、能登半島地震で被災した石川県に1月28日から31日まで災害派遣医療チーム(DMAT)を派遣する。
医師、看護師、医療技術員の計5人を派遣。現地本部の指揮で医療支援や患者搬送などを行う。
また、赤穂市は28日から2月2日まで市職員2人を石川県へ派遣。珠洲市内で家屋被害認定のための調査活動を支援する。
掲載紙面(PDF):
2024年1月27日号(2538号) 1面 (4,855,094byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
七尾市内に設けられた災害医療活動本部で指示を伝える赤穂中央病院AMAT隊の河本純一医師=病院提供
同病院は公益社団法人全日本病院協会の「災害時医療支援活動幹事指定病院」の一つで、災害時には全国の加盟病院に先駆けてAMAT隊を派遣する役割を担う。今回の地震では発生2日後に協会から出動要請を受け、4日朝に1次隊の4人が救急車で出発。寸断された道路に何度も行く手を阻まれながらも9時間かけて七尾市の公立能登総合病院にある災害医療活動本部にたどり着いた。
まずは立ち上がったばかりの本部で機能整備を支援。珠洲と輪島にも活動拠点を設け、後続隊の受け入れ体制を整えた。独立行政法人国立病院機構の災害派遣医療チーム(DMAT)と連携して各地の避難所へ隊員を派遣。寄せられる情報を基に重症患者の搬送を手配するなど連絡調整に従事した。8日には1次隊と入れ替わりで2次隊が能登入り。避難所となっていた中学校や小学校で診察と感染症対策など衛生環境改善に取り組んだ。
赤穂中央病院がAMATを派遣したのは2016年の熊本地震を皮切りに4度目。18年の西日本豪雨、昨年の九州北部豪雨でも出動した。1次隊で業務調整員を務めた経営情報課の北川和憲係長(38)は元日の地震発生直後から出動要請に備えて隊員間の連絡調整を始めたといい、「過去の出動経験や日々の訓練により迅速かつ臨機応変な対応が出来たと思う」と振り返った。
1次隊を率いた外科部長の河本純一医師(54)は「今回は過去の災害に比べて道路状況が非常に悪かったことが影響し、医療的支援の進み具合が1週間程度遅れているように感じる。今後も状況の変化に応じた支援が必要だ」と指摘する。
* * *
市民病院もDMAT隊派遣 28日から石川県へ
赤穂市民病院は、能登半島地震で被災した石川県に1月28日から31日まで災害派遣医療チーム(DMAT)を派遣する。
医師、看護師、医療技術員の計5人を派遣。現地本部の指揮で医療支援や患者搬送などを行う。
また、赤穂市は28日から2月2日まで市職員2人を石川県へ派遣。珠洲市内で家屋被害認定のための調査活動を支援する。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2024年1月27日号(2538号) 1面 (4,855,094byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
スタントで交通安全の教訓学ぶ [ 社会 ] 2015年12月18日直通新快速減便 日中は姫路止めに [ 社会 ] 2015年12月18日《御崎メガソーラー問題》山腹崩壊危険地区の地肌むき出し [ 社会 ] 2015年12月17日吉良伝統の和太鼓響く [ 社会 ] 2015年12月13日花岳寺の新住職に片山元道氏 [ 社会 ] 2015年12月04日漫画家デビュー7年で初単行本 [ 社会 ] 2015年12月04日《目坂崩落訴訟》原告の赤穂市が上告断念 [ 社会 ] 2015年12月01日高野産廃の協定案が明らかに [ 社会 ] 2015年12月01日年末警戒を義士娘と園児らが激励 [ 社会 ] 2015年11月30日慢心せずにハンドル握ろう [ 社会 ] 2015年11月30日解体中の民家使って災害救助訓練 [ 社会 ] 2015年11月29日義士もチャレンジ!? 忠臣蔵検定 [ 社会 ] 2015年11月29日《御崎メガソーラー問題》説明会を事業主欠席 [ 社会 ] 2015年11月28日同意書なしで差額ベッド代請求 [ 社会 ] 2015年11月28日「暴力許すな」市民大会に400人 [ 社会 ] 2015年11月27日
コメントを書く