日本画家の故室井澄氏を偲び画塾生らが作品展
2024年03月23日
日本画家の故室井澄氏(1920―2021)が生前主宰した画塾の教え子有志による作品展「雨聲会(うせいかい)展」が3月29日(金)から中広の赤穂市立図書館で開かれる。
代々狩野派の絵をたしなむ庄屋家の三男に生まれた室井氏は17歳で仏画の石川晴彦に入門。花鳥画の立脇泰山、美人画の寺島紫明にも師事した。最晩年まで主なモチーフとした大山で創彩展内閣総理大臣賞を受賞。長年にわたり大山を描き続けた功績で2015年に鳥取県大山町から感謝状を贈られた。21年1月11日、100歳で天寿をまっとうした。
雨聲会は室井氏が53歳のとき「地元で日本画文化を広めたい」と開いた。画業に対する厳しさを持ちつつユーモアのある指導が魅力で市外からも入門者があり、手ほどきを受けた人数は100人をくだらないという。室井氏の体調が思わしくなくなった以降はコロナ禍も重なって作品展の開催を見合わせていたが、「せっかく先生に教えていただいた成果を発表したい」と師の没後初めてとなる展示を企画した。
会員のうち9人が風景や花を描いた作品など約60点を出品。室井氏の遺作5点と作品の基となったスケッチブックも展示する。作品展のために約1年前から集まって準備を進め、今後も写生会を行うなど活動を続けるという。有志代表の池田芳伸さん(73)=坂越=は「先生のおかげで生まれたつながりをこれからも大切にしていきたい。展示では先生から教わったことを思いながら描いた作品を見てもらえれば」と来場を呼び掛けている。
31日(日)まで1階ギャラリーで午前10時〜午後5時(最終日は3時まで)。
掲載紙面(PDF):
2024年3月23日号(2545号) 1面 (5,668,270byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
師の室井澄氏の遺作とともに作品展を開く画塾「雨聲会」有志のみなさん
代々狩野派の絵をたしなむ庄屋家の三男に生まれた室井氏は17歳で仏画の石川晴彦に入門。花鳥画の立脇泰山、美人画の寺島紫明にも師事した。最晩年まで主なモチーフとした大山で創彩展内閣総理大臣賞を受賞。長年にわたり大山を描き続けた功績で2015年に鳥取県大山町から感謝状を贈られた。21年1月11日、100歳で天寿をまっとうした。
雨聲会は室井氏が53歳のとき「地元で日本画文化を広めたい」と開いた。画業に対する厳しさを持ちつつユーモアのある指導が魅力で市外からも入門者があり、手ほどきを受けた人数は100人をくだらないという。室井氏の体調が思わしくなくなった以降はコロナ禍も重なって作品展の開催を見合わせていたが、「せっかく先生に教えていただいた成果を発表したい」と師の没後初めてとなる展示を企画した。
会員のうち9人が風景や花を描いた作品など約60点を出品。室井氏の遺作5点と作品の基となったスケッチブックも展示する。作品展のために約1年前から集まって準備を進め、今後も写生会を行うなど活動を続けるという。有志代表の池田芳伸さん(73)=坂越=は「先生のおかげで生まれたつながりをこれからも大切にしていきたい。展示では先生から教わったことを思いながら描いた作品を見てもらえれば」と来場を呼び掛けている。
31日(日)まで1階ギャラリーで午前10時〜午後5時(最終日は3時まで)。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2024年3月23日号(2545号) 1面 (5,668,270byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
ル・ポン国際音楽祭 7日開幕 [ 文化・歴史 ] 2017年10月05日地域の名所歩いて見学 [ 文化・歴史 ] 2017年10月01日茶席と邦楽で秋の夜楽しむ [ 文化・歴史 ] 2017年10月01日新発田で堀部安兵衛の供養墓建立へ [ 文化・歴史 ] 2017年09月30日民俗資料館で「絵本の中の民具たち」展 [ 文化・歴史 ] 2017年09月29日有年考古館で「播磨大陶器展」 [ 文化・歴史 ] 2017年09月27日県内現存最古の木造駅舎お別れ [ 文化・歴史 ] 2017年09月26日5地区の獅子舞競演 市伝統文化祭 [ 文化・歴史 ] 2017年09月24日義士祭学童書道展の作品募集 白いチョークの会 第42回会員展 [ 文化・歴史 ] 2017年09月23日獅子舞競演 24日に市伝統文化祭 テーマ多彩 子どもたちが絵マップ発表 特産和紙に義士描く 赤穂と多可の縁 [ 文化・歴史 ] 2017年09月16日花と風景 爽やかに水彩画 [ 文化・歴史 ] 2017年09月16日2017赤穂市美術展の入賞者 [ 文化・歴史 ] 2017年09月12日
コメントを書く