兵庫県下初の農村RMO 周世・有年横尾地区に設立
2024年06月08日
農業を核に住民が助け合いながら住みよい地域づくりを図る農村RMO「豊かな郷づくり協議会」が兵庫県内で初めて周世・有年横尾地区に設立した。
今後は国の補助金を活用して3年計画で将来ビジョン策定や実証事業に取り組み、持続可能な組織運営を目指す。
農村RMOは「農村型地域運営組織」の略で、複数の集落機能を補完し農用地保全活動や農業を核とした経済活動と生活支援などの地域コミュニティ維持活動を合わせて行う組織のこと。人口減少や高齢化が急速に進行する中山間地域の広域的共助組織づくりを目的に農林水産省が2022年度から推進し、今年3月末までに同省の補助を受けるモデル地域として全国56か所で協議会が立ち上がっている。
周世・有年横尾地区はJR有年駅と坂越駅の間に位置する市街化調整区域で、地域全体の面積697ヘクタールのうち約8%に当たる55ヘクタールが農地。高齢化に伴い耕作放棄地が増え、農地の荒廃化をいかに食い止めるかが大きな課題となっている。
関係者によれば、22年6月から地元自治会や土地改良組合など6団体が集まって農村RMOの立ち上げに向けたワークショップや勉強会を14回開催。目的や進め方について何度も話し合って理解を深めた。先進地の視察で具体的な活動イメージを共有した上で事業計画書を作成。今年4月、国に事業計画が承認された。
今後は農地の集約化やスマート農業の導入を検討するほか、ニンニクや原木シイタケといった農産物のブランド化を目指す。自然環境を地域資源として保全するため、生態系調査も実施。地区のホームページで営農活動や行事、催しの情報を発信するほか、古民家を利活用した憩いの場づくりも進める。
4月29日に周世集落営農センターで行われた設立披露式で、協議会の初代会長に就任した尾崎治男・周世自治会長は「この地域には大変おいしい作物ができる農地と豊かな自然がある。人と自然と農地が調和した新しい地域づくりに取り組む」と宣言した。
掲載紙面(PDF):
2024年6月8日号(2555号) 1面 (5,585,538byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
兵庫県初の農村RMOを立ち上げた「豊かな郷づくり協議会」のみなさん
今後は国の補助金を活用して3年計画で将来ビジョン策定や実証事業に取り組み、持続可能な組織運営を目指す。
農村RMOは「農村型地域運営組織」の略で、複数の集落機能を補完し農用地保全活動や農業を核とした経済活動と生活支援などの地域コミュニティ維持活動を合わせて行う組織のこと。人口減少や高齢化が急速に進行する中山間地域の広域的共助組織づくりを目的に農林水産省が2022年度から推進し、今年3月末までに同省の補助を受けるモデル地域として全国56か所で協議会が立ち上がっている。
周世・有年横尾地区はJR有年駅と坂越駅の間に位置する市街化調整区域で、地域全体の面積697ヘクタールのうち約8%に当たる55ヘクタールが農地。高齢化に伴い耕作放棄地が増え、農地の荒廃化をいかに食い止めるかが大きな課題となっている。
関係者によれば、22年6月から地元自治会や土地改良組合など6団体が集まって農村RMOの立ち上げに向けたワークショップや勉強会を14回開催。目的や進め方について何度も話し合って理解を深めた。先進地の視察で具体的な活動イメージを共有した上で事業計画書を作成。今年4月、国に事業計画が承認された。
今後は農地の集約化やスマート農業の導入を検討するほか、ニンニクや原木シイタケといった農産物のブランド化を目指す。自然環境を地域資源として保全するため、生態系調査も実施。地区のホームページで営農活動や行事、催しの情報を発信するほか、古民家を利活用した憩いの場づくりも進める。
4月29日に周世集落営農センターで行われた設立披露式で、協議会の初代会長に就任した尾崎治男・周世自治会長は「この地域には大変おいしい作物ができる農地と豊かな自然がある。人と自然と農地が調和した新しい地域づくりに取り組む」と宣言した。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2024年6月8日号(2555号) 1面 (5,585,538byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
プール付きデイサービスが開所 [ 社会 ] 2018年03月03日「焼却灰ほど危険なものない」弁護士が警鐘 [ 社会 ] 2018年03月01日商工会議所の無料相談会 「分娩早期再開を」女性グループが陳情 [ 社会 ] 2018年02月26日坂越まちづくりフォーラム 中高生も意見 安心届ける「忠臣」カード [ 社会 ] 2018年02月24日ふるさと寄付金で塩田タンク増設 [ 社会 ] 2018年02月24日《御崎メガソーラー》住民要望受け排水計画を修正 [ 社会 ] 2018年02月20日『生きぬく』ための終活のすすめ [ 社会 ] 2018年02月20日創業・金融など事業運営に助言 防災ヘリと連携 救出救助訓練 [ 社会 ] 2018年02月11日健康づくり推進の功労者を表彰 [ 社会 ] 2018年02月11日専門家に聞くインフル撃退法 [ 社会 ] 2018年02月10日「ヘルプマーク」4月導入へPR [ 社会 ] 2018年02月03日弁護士が語る「産廃の危険性と市民運動」
コメント
10 4
投稿:後継者 2024年06月08日コメントを書く