刷毛の跡までリアルに 埴輪ミニチュア
2024年07月12日
有年楢原の赤穂市立有年考古館で、地元の古墳で出土した埴輪を基にした埴輪マスコットが同館オリジナルグッズとして販売されている。
高さ10センチほどのミニチュアながら、表面の線刻や刷毛の跡など細部まで学芸員が監修した本物志向だ。
同館から東約350メートルの辺りにある蟻無山古墳群で見つかった埴輪をモチーフに▽円筒埴輪(1500円)▽馬形埴輪(2000円)▽水鳥形埴輪(1800円)の3種。いずれも実物の5分の1程度の大きさで、水鳥形は他の古墳で出土したものも参考にデザインを決定した。
有年横尾の陶芸作家、山中舜之さん(33)=工房槿(むくげ)=が粘土を焼成して製作。初回は各5体ずつ作り、売り切れ次第追加生産する。
監修した市教委文化財課の山中良平学芸員(36)によると、埴輪は製作された年代や場所によって全体的な形やデザインだけでなく、表面についた刷毛筋の向きといった細かい点が異なることがあり、そうした特徴の違いによって埴輪が出土した古墳の築造年代や交流のあった地域を推定する手がかりになるという。
「土器や考古学に興味、関心を持ってもらうためのオリジナルグッズなので、細かいところまでこだわりました」と山中学芸員。蟻無山古墳群では他にも朝顔や舟をかたどった埴輪も出土しており、今後シリーズ化していくことも検討しているという。問い合わせは同館TEL49・3488。
掲載紙面(PDF):
2024年7月13日号(2559号) 1面 (6,666,689byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
有年考古館で限定販売されているミニチュア埴輪
高さ10センチほどのミニチュアながら、表面の線刻や刷毛の跡など細部まで学芸員が監修した本物志向だ。
同館から東約350メートルの辺りにある蟻無山古墳群で見つかった埴輪をモチーフに▽円筒埴輪(1500円)▽馬形埴輪(2000円)▽水鳥形埴輪(1800円)の3種。いずれも実物の5分の1程度の大きさで、水鳥形は他の古墳で出土したものも参考にデザインを決定した。
有年横尾の陶芸作家、山中舜之さん(33)=工房槿(むくげ)=が粘土を焼成して製作。初回は各5体ずつ作り、売り切れ次第追加生産する。
監修した市教委文化財課の山中良平学芸員(36)によると、埴輪は製作された年代や場所によって全体的な形やデザインだけでなく、表面についた刷毛筋の向きといった細かい点が異なることがあり、そうした特徴の違いによって埴輪が出土した古墳の築造年代や交流のあった地域を推定する手がかりになるという。
「土器や考古学に興味、関心を持ってもらうためのオリジナルグッズなので、細かいところまでこだわりました」と山中学芸員。蟻無山古墳群では他にも朝顔や舟をかたどった埴輪も出土しており、今後シリーズ化していくことも検討しているという。問い合わせは同館TEL49・3488。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2024年7月13日号(2559号) 1面 (6,666,689byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「古代国家と渡来文化」テーマ 受講者募集 [ 文化・歴史 ] 2023年09月05日「歌って踊ってウキウキ」ミュージカル体験楽しむ [ 文化・歴史 ] 2023年08月28日高校生ポスターコン 廣田一翔君が奨励賞 [ 文化・歴史 ] 2023年08月13日県展2023 4部門7人が入賞・入選 [ 文化・歴史 ] 2023年08月09日第38回赤穂市美術展 絵画、書など作品募集 歴史研究講座『忠臣蔵よもやま』先着90人受付 第39回赤穂民報習字紙上展の入賞者 祖父と孫の作品競演 「長安義信VS雅山」展 [ 文化・歴史 ] 2023年07月29日昔懐かしい「赤穂の民話」に耳傾ける [ 文化・歴史 ] 2023年07月02日「夏至」恒例の「お田植え祭」 32年ぶり刷新 高取峠「早かご像」 「若いうちに本物の芸術を」中学生を劇場に招待 [ 文化・歴史 ] 2023年06月20日コンセル・ヌーボ 6月18日に定期演奏会 吹奏楽・金管バンドの祭典 26日チケット発売 「ナラ枯れ」から生島守る「ホイホイ」設置 [ 文化・歴史 ] 2023年05月20日
コメント
2 0
投稿:もりいくすお 2024年07月20日コメントを書く