悲嘆からの立ち直り支える「グリーフケア」
2024年11月10日
家族の死など深い悲しみに直面する人に寄り添い、立ち直りを支える「グリーフケア」をテーマにしたセミナーが9日、中広の赤穂市総合福祉会館であり、相手の立場になって話を聞く「傾聴」の大切さを学んだ。
市内の高齢者福祉施設で利用者の話し相手になるボランティア活動などに取り組む「あこう傾聴の会」(勝原建夫会長)が主催。グリーフケアに詳しい社会福祉士の浜野千春さん(NPOフェミニストカウンセリング神戸)を講師に招き、市内外から約15人が受講した。
グリーフ(悲嘆)には大切な人やペットとの別れのほか、退職や離婚、老化など幅広い要因がある。怒りや後悔、寂しさを抱えたり体調不良や不眠に悩むなど、人によってさまざまな反応が起きるという。グリーフケアは悲嘆に暮れる人の話に耳を傾けることで、その人が持っている生きる力を引き出すもので、深い傷を経験した後に得られる心の成長を促す効果があるとされる。
浜野さんは、「相手の立場に立ち、評価したり否定したりせず、真摯な態度で話を聞く」と傾聴の原則を説明。「わかったふりをせず、相手の感情をありのまま受け止めて、共感することが大切」と強調した。人が悲しみから立ち直るには、まず事実を受け入れて弱音を吐ききった上で適応していくといった段階があり、一年以上の長期を要するケースもあるという。「じっくりと喪失の悲しみを感じられる時間、それを受け止める社会の寛容さも必要」と話した。
勝原会長は「悲しみから立ち直れない方に、どのように接すればよいのか、という会員からの問い掛けがあり、今回のセミナーを企画しました。毎月第3火曜日の午後1時半から福祉会館で例会を開催しているので、今後も互いに研さんに励みたい」と話している。
グリーフケアをテーマにした傾聴セミナー
市内の高齢者福祉施設で利用者の話し相手になるボランティア活動などに取り組む「あこう傾聴の会」(勝原建夫会長)が主催。グリーフケアに詳しい社会福祉士の浜野千春さん(NPOフェミニストカウンセリング神戸)を講師に招き、市内外から約15人が受講した。
グリーフ(悲嘆)には大切な人やペットとの別れのほか、退職や離婚、老化など幅広い要因がある。怒りや後悔、寂しさを抱えたり体調不良や不眠に悩むなど、人によってさまざまな反応が起きるという。グリーフケアは悲嘆に暮れる人の話に耳を傾けることで、その人が持っている生きる力を引き出すもので、深い傷を経験した後に得られる心の成長を促す効果があるとされる。
浜野さんは、「相手の立場に立ち、評価したり否定したりせず、真摯な態度で話を聞く」と傾聴の原則を説明。「わかったふりをせず、相手の感情をありのまま受け止めて、共感することが大切」と強調した。人が悲しみから立ち直るには、まず事実を受け入れて弱音を吐ききった上で適応していくといった段階があり、一年以上の長期を要するケースもあるという。「じっくりと喪失の悲しみを感じられる時間、それを受け止める社会の寛容さも必要」と話した。
勝原会長は「悲しみから立ち直れない方に、どのように接すればよいのか、という会員からの問い掛けがあり、今回のセミナーを企画しました。毎月第3火曜日の午後1時半から福祉会館で例会を開催しているので、今後も互いに研さんに励みたい」と話している。
<前の記事 |
[ 社会 ]
食品衛生協会が店舗巡回指導 [ 社会 ] 2011年08月03日気仙沼の復活祭へスタッフ派遣 [ 社会 ] 2011年08月03日赤穂と笠間のボーイスカウトが交流 [ 社会 ] 2011年07月26日戸籍の電算システム、8月から運用 [ 社会 ] 2011年07月26日曲に合わせて書を揮毫 [ 社会 ] 2011年07月25日セシウム検出牛肉、赤穂でも19キロ消費 [ 社会 ] 2011年07月21日県警逮捕術大会で3連覇 [ 社会 ] 2011年07月19日新田交差点の信号機が故障 “魔のカーブ”事故防止を検討 [ 社会 ] 2011年07月16日地デジ化の相談任せて [ 社会 ] 2011年07月13日先生たちが切磋琢磨「教師塾」 [ 社会 ] 2011年07月09日夏の交通事故防止運動 公選法違反、元市議へ懲役10カ月求刑 [ 社会 ] 2011年07月08日非開示「妥当」も「今後は公表を」 [ 社会 ] 2011年07月07日貴重な教訓得た防犯訓練 [ 社会 ] 2011年07月07日
コメントを書く