公立文化施設の入館料を私的に一時流用したとして、赤穂市は２７日、今年３月末まで歴史博物館の館長代理だった係長職の男性職員（４４）を減給１０分の１（１カ月）と主査へ降任する懲戒処分を行った、と発表した。２５日付け。
　市によると、問題の職員は平成１８年秋から今年２月にかけて、歴史博物館の入館料から１万円札１枚を計４回ほど抜き取り、飲食代などに流用。銀行入金日までに自分で補てんしていたという。
　また、昨秋以降に遅刻出勤した際、タイムレコーダーを操作して虚偽の出勤時刻を印字する不正を複数回行っていた。
　今年４月上旬、「不正を行っているのではないか」との疑惑を市が調査。本人に問い質したところ、「悪いことをしてしまい、大変申し訳ない」と不正を認めたという。
　市は「管理職の立場にありながら、あるまじき行為」として処分。管理責任者だった当時の文化振興財団事務局長（５８）を「訓告」とした。
　職員の不正行為について豆田正明市長は「大変遺憾。今後はさらに公務員倫理と服務規律の遵守を徹底したい」とコメント。入館料を保管する袋に封印を押すなどの方法で再発防止に努めることしている。

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掲載紙面（PDF）：
2009年5月30日(1849号) 3面 (8,920,813byte)
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