20年前のカプセル発掘、思い出そのまま
2009年12月06日
20年ぶりに掘り起こされたタイムカプセル
タイムカプセルは平成2年3月、卒業記念として校庭の一角に埋められた。当時の6年生2クラス85人の作文やノートなどを封入し、「20年後のお正月にみんなで集まろう」と誓い合ったという。
児童会の運営委員だった赤穂市職員の玉石悦之さん(32)=元塩町=を中心に約束通り同窓会を企画。当日に掘り出すには時間が足りないため、事前に取り出すことにした。
玉石さんのほか竹原紫希さん(32)=御崎=ら同級生3人が子どもを連れて集合。担任だった木曽文人・現赤穂小校長(60)も駆けつけた。重機での発掘作業は竹原さんが勤務する太子町の土木会社「加藤組」が無償で引き受けた。目印の標柱を抜き、パワーショベルで地面を掘ると、約1メートルの深さから円柱状の容器(直径約39センチ、高さ55センチ)が出現。玉石さんらが「1つ埋めた」と記憶していたカプセルはクラス別に2個あった。
コーキング剤で防水加工されたボルトを外して開封。内容物は乾燥剤入りのビニール袋に数点ずつ小分けされ、さらに青いビニールで包まれていた。名札、漢字ドリル、写真、寄せ書き。自画像を描いた画用紙は染みや変色は一切なく、「こんなにきれいに残っているとは思わなかった」(竹原さん)と喜ばせた。一人一人将来の夢を語った録音テープ、自然学校や音楽会練習などのビデオカセットは同窓会で流す予定にしている。
同窓会を開くのは今回が初めて。すでに60人近くから出席の返信があったという。玉石さんは「きっとみんなタイムカプセルを楽しみにしているはず。思い出話で盛り上がりたい」と旧友たちとの再会を待ち望んでいる。
同窓会についての問合せは玉石さんTel090・8792・7528まで。
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掲載紙面(PDF):
2009年12月12日(1874号) 4面 (10,225,262byte)
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