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里帰りの土産は孫の笑顔と金メダル

 2010年01月04日 
祖父母に優勝メダルを見せる竹内一輝君。24日には広島県代表で全国都道府県対抗男子駅伝に出場する
 昨年12月20日の第60回全国高校男子駅伝で3年ぶり6度目Vを飾った広島代表・世羅の4区、竹内一輝君(18)が正月休みに父の実家がある折方石ヶ崎に帰省。祖父母の龍郎さん(79)喜久子さん(77)に優勝メダルを見せ、喜びを分かち合った。
 一輝君の父・秀仁さん(50)は赤穂で生まれ育ち、高校卒業後に仕事の関係で広島へ転居。長男の一輝君は小学3年生からクラブ活動で陸上を始めた。
 中学時代から全国大会に出場するなど頭角を現し、「全国優勝したい」と駅伝の名門校に入学。学校周辺の山々を走り込む練習で素質を開花させ、全国高校駅伝には1年から正選手として出場した。
 1年時は7区(5キロ)を走りチームは10位。2年時は2区(3キロ)で準優勝に貢献。最上級生となった今回は長距離区間の4区(8・0875キロ)を託された。トップでたすきを受け取ると、しっかり前を見据えて都大路を力走。区間賞の快走で後続を突き放し、チームの優勝を確実にした。
 龍郎さんらは大会当日、親せき揃って現地で応援。5区への中継所手前で「一輝、がんばれ!」と声をかけた。「一言だけでしたが、あらん限りの声を出しました」(龍郎さん)と目の前を駆け抜ける孫の姿をまぶたに焼き付けた。
 表彰式前に京都を後にしたため、龍郎さんと喜久子さんがメダルを見たのは帰省時が初めて。「日本を代表するランナーになりたい」と将来の夢を語る孫の顔と金色に光輝くメダルに目を細めていた。
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掲載紙面(PDF):
2010年1月9日(1878号) 4面 (7,028,685byte)
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