市議会の「一問一答方式」9月導入決定
2010年01月27日
赤穂市議会は25日、本会議一般質問の方式として「一問一答方式」を9月議会から導入することを決定した。質問する議員が従来の「一括方式」とどちらでも選択できる。市長らと対面して発言できるように、議員席の最前列中央に「質問席」を設けることとし、活発な論戦につながる環境作りに努める。
「一問一答方式」は議会活性化の一手段として全国の地方議会で導入が進んでいる。市議会事務局の調べでは、県内29市中15市がすでに取り入れており、赤穂市においても「議会活性化検討協議会」(田端智孝委員長)で導入を協議してきた。
従来の「一括方式」では、議員が壇上で複数の質問を羅列して読み上げ、市長ら理事者が一度に答弁。その後、自席からの再質問も「質問」と「答弁」をそれぞれひとまとめにして行うため、傍聴の市民にとっては「どの問いに対する答えなのか、わからない」「議論が白熱しない」など不評だった。時間無制限ながら再質問の回数が2回までに限られ、議員の言いっ放しで終了することも。議員の間でも「理事者にはぐらかされて、やり取りが尻切れトンボになる」などと不満があった。
新たに導入される「一問一答方式」は、壇上で一括質問した議員は自席に戻らず質問席へ。理事者がまず一括で答弁するところまでは従来と同じだが、その後は小刻みに質問と答弁を繰り返す一問一答が始まる。持ち時間の30分以内なら何度でも質問可。答弁中は時間をカウントしないため、理事者に持ち時間を浪費される心配もない。
今後、理事者から議員への「反問権」を認めるかどうかを協議した上で条例を改正。約70万円かけてタイマーなどを整備する。
議会事務局は「一問一答方式によって“わかりやすい議会”を目指し、市政への市民の関心を高めたい」と話している。
掲載紙面(PDF):
2010年1月30日(1880号) 1面 (8,271,771byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「一問一答方式」は議会活性化の一手段として全国の地方議会で導入が進んでいる。市議会事務局の調べでは、県内29市中15市がすでに取り入れており、赤穂市においても「議会活性化検討協議会」(田端智孝委員長)で導入を協議してきた。
従来の「一括方式」では、議員が壇上で複数の質問を羅列して読み上げ、市長ら理事者が一度に答弁。その後、自席からの再質問も「質問」と「答弁」をそれぞれひとまとめにして行うため、傍聴の市民にとっては「どの問いに対する答えなのか、わからない」「議論が白熱しない」など不評だった。時間無制限ながら再質問の回数が2回までに限られ、議員の言いっ放しで終了することも。議員の間でも「理事者にはぐらかされて、やり取りが尻切れトンボになる」などと不満があった。
新たに導入される「一問一答方式」は、壇上で一括質問した議員は自席に戻らず質問席へ。理事者がまず一括で答弁するところまでは従来と同じだが、その後は小刻みに質問と答弁を繰り返す一問一答が始まる。持ち時間の30分以内なら何度でも質問可。答弁中は時間をカウントしないため、理事者に持ち時間を浪費される心配もない。
今後、理事者から議員への「反問権」を認めるかどうかを協議した上で条例を改正。約70万円かけてタイマーなどを整備する。
議会事務局は「一問一答方式によって“わかりやすい議会”を目指し、市政への市民の関心を高めたい」と話している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2010年1月30日(1880号) 1面 (8,271,771byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 政治 ]
知事との意見交換会 海浜公園整備、JR利用促進など要望 [ 政治 ] 2022年03月13日課題山積の市民病院 市議会で質疑集中 [ 政治 ] 2022年03月12日7日と8日に代表質問 市民病院問題、産廃処分場対応など [ 政治 ] 2022年03月03日上郡町 産廃住民投票 参院選と同時実施へ [ 政治 ] 2022年03月01日「前例とらわれず」「スピード感」牟礼氏が施政方針 [ 政治 ] 2022年02月22日「食パン1枚分」削減目標 ごみ処理基本計画案 [ 政治 ] 2022年02月19日市が2022年度当初予算案を発表 [ 政治 ] 2022年02月17日都計審、環境審など委員を公募 牟礼正稔市長が赤穂民報の記事に抗議 市民病院特別委の設置方針 市議会が正式決定 [ 政治 ] 2022年02月14日関係者証言から見える経営検討委の裏側 「変更」から一転「存続」不可解な協議過程 地域公共交通を連携サポート 近畿運輸局と協定 子育て臨時給付金 赤穂市も所得制限撤廃 市民病院経営改善 議会が特別委設置へ
コメントを書く