1帖で2つの意匠、オリジナル両面屏風
2010年02月20日
表裏どちらにも折り曲げることができる紙蝶番の創作屏風
「日本のすぐれたものづくり技法を紹介したい」と同神社が10数点を展示。いずれも表裏異なる柄の千代紙、ふすま紙が貼られ、1帖で2種類の意匠が楽しめる。
紙蝶番は、素材に金具ではなく丈夫な和紙を使う。蝶番が開く向きが交互になるように羽根を貼って両面屈曲を可能にするが、わずかな誤差でも開閉できなくなるため、作り手の高い技術が要求される。
制作者は浜市の表具店経営、大崎秀信さん(57)。「従来の硬いイメージではなく、現代の生活様式にも合う品物を」と3年ほど前から作り始めた。一点ずつ下地から手作りのため、絵柄だけでなく、大きさ、形状もオリジナル。床の間や玄関先の飾りに自分でデザインを考えて注文する人が多いという。
展示は初めて。「見るだけでなく、ぜひ手で触ってみてほしい」と鑑賞を呼びかけている。Tel48・7254。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2010年2月20日(1883号) 4面 (9,739,498byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
幽玄美が観客魅了 大石神社薪能 [ 文化・歴史 ] 2014年09月27日合同ステージで響き合うブラスの魅力 還暦超えの3人が合同で「アラ還」展 [ 文化・歴史 ] 2014年09月27日最優秀賞は「うちわ付き散歩マップ」 お年寄りと子どもたちの合同展 [ 文化・歴史 ] 2014年09月17日伝承盛り上がる上仮屋の獅子舞 柳原白蓮の自筆書軸も「備前を訪れた人々」展 [ 文化・歴史 ] 2014年09月12日ハーモニカの西日本大会で1・2位 [ 文化・歴史 ] 2014年09月09日丹精込めた力作、能面二人展 [ 文化・歴史 ] 2014年09月08日市民病院ロビーで押し花作品展 [ 文化・歴史 ] 2014年09月07日筋書き知れば能楽の魅力ますます 京丹後の旧家に「坂越の船祭」絵巻 [ 文化・歴史 ] 2014年09月06日地域資料を電子化公開、絶版図書も 絵マップコン10周年で記念誌 透明感ある多彩な繊維造形、寺村サチコ展 [ 文化・歴史 ] 2014年08月29日
コメントを書く