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かんなの薄削りで全国4位

 2010年03月13日 
鉋の薄削り競技で全国4位になった井上大地さん
 大工職人が鉋(かんな)の薄削りを1000分の1ミリ単位で競う「第25回全国削ろう会」がこのほど神奈川県秦野市の総合体育館であり、赤穂から参加した北野中の井上大地さん(36)=井上建築=が4位になった。
 日本の伝統技術継承を目的に毎年開催。全国各地の宮大工など255人の腕自慢が参加した。各自で用意したヒノキ、ヒバなど長さ約2メートルの角材に鉋をかけ、“削り華”の薄さ、長さ、美しさを競う。
 約5時間の制限時間内であれば何枚削っても構わないが計測は3回まで。そのときの気温や湿度により、削り材はもちろん、鉋の台や刃のコンディションも微妙に変化する。技術に加え、木や道具に対する知識も伴わなければ上位入賞は難しい。
 出場3度目の井上さんは会場に持参した鉋5台の調子を一つひとつ確かめ、金物産地・三木で“名人”とうたわれた坂田憲治作「真鯉」をこの日の“勝負鉋”に選んだ。
 結果は6マイクロメートル(1000分の6ミリ)で4位タイ。惜しくも優勝には届かなかったが、計測にかけた3枚とも同じ厚みを削り出し、安定した技能を発揮した。ちなみに2枚組のティシュペーパーを1枚にばらした厚みが50〜70マイクロメートルなので、どれだけ薄いかがわかる。
 会場には法隆寺の修復に関わった名工も来場。その技術を参加者に惜しみなく教えてくれるという。「大先輩と直接話ができことはとても刺激になる」と井上さん。順位よりむしろ職人同士の交流を目的に大会に参加している。
 「一棟でも多く、お客さんが満足してもらえる家を建てること」が大工としての目標。「自分を磨くために次回もまた参加したい」と話している。
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掲載紙面(PDF):
2010年3月13日(1887号) 1面 (9,614,496byte)
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コメント

赤穂からも一人でも多く、全国レベルを知る人が、増えればいいのに。

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投稿:全国を知る男 2010年03月14日

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