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21年ぶりに約束の再会果たす

 2010年10月11日 
21年ぶりにタイムカプセルを開封し、当時を懐かしんだ尾崎小の昭和63年度卒業生
 尾崎小学校で10日、21年前に当時の6年生が埋設したタイムカプセルが掘り出され、卒業生たちが思い出の品々を懐かしんだ。
 タイムカプセルは平成元年3月、6年生136人の卒業記念として体育館北の児童似顔絵モニュメント地下に納めた。「みんなが忘れずに集まりやすいように」と開封日時を「2010年10月10日10時10分」の“10並び”に設定。当時は10月10日が「体育の日」の祝日で、雨天が少ない特異日だったことから定めた。
 現在は祝日ではなくなったが、幸運にもこの日は日曜日。しかも、期待通りの晴天となった。約1時間前から同窓生たちが続々と集結。約80人が見守る中、約束の時間と同時にふたの石板が外され、ビニール袋でしっかり包装されたケースが姿を見せた。
 カプセルはみかん箱ほどのプラスチックケースでクラスごとに3箱。自分や級友へ宛てた手紙、自画像、修学旅行の集合写真などが封入時と変わらない状態で取り出された。有田次秀さん=御崎小教頭=ら当時の担任教諭が“教え子”の名前を一人ずつ呼び、ノートや作文などを手渡した。
 結婚して2児の母になった吉田知子さん(33)=旧姓・豆田=は「毎年10月10日が来るたびに、タイムカプセルのことを思い出しました。こんなにきれいに残っていると思っていなかったので驚きました」と感慨深げ。小学校時代の思い出話に花を咲かせていた。
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掲載紙面(PDF):
2010年10月16日(1916号) 4面 (11,262,910byte)
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