赤穂出身ボクサー、フィリピン王者下す
2010年10月11日
フィリピン王者を判定で下した小國選手
相手のエリック・ラパダ選手(29)はスーパーフライ級フィリピン王者で、東洋太平洋の同級10位。戦績こそ13勝14敗5分と平凡だが、負けた相手のほとんどが世界ランカー。対戦が決まってからビデオを見た高嶋穣会長(47)も「予想以上の強さ」に驚いたという。
試合は契約体重54・5キロの10回戦。小國選手は序盤から左ジャブ、ボディへの右ストレートで主導権を握り、ポイントをリード。7Rに接近戦からカウンターを浴び、後半は極端に手数が減って公約のKO勝ちはならなかったが、3−0の判定で難敵を退けた。
5月から7月にかけてフィリピン、メキシコで計5週間の武者修行。現地の世界ランカーたちとグローブを交え、技術やリズムを体感した。「普通はプロ4戦目でやる相手ではなかった」(高嶋会長)というこの日のカードも「世界を目指すなら、乗り越えなければならない試練」という期待の表れだ。
会場には赤穂からも応援団が大型バス2台で駆け付け、「オグニコール」を送った。相手をノックアウトできず、やや残念そうな表情で勝ち名乗りを受けた小國選手だったが、大勢のファンに囲まれ、「次は倒せるようにがんばります」と次戦でのKO勝利を力強く宣言した。
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掲載紙面(PDF):
2010年10月16日(1916号) 1面 (11,262,910byte)
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