議長の申し入れを「違法」と一蹴
2010年11月25日
赤穂市議会政治倫理条例と一連の問題を巡るこれまでの経緯
書面は、今月8日に松原宏議長が市議へ行った「申入れ」に対する「回答書」で、24日に提出された。
回答書によると、市と請負契約を結んでいるI社の非常勤取締役に長男が就いていたことを認めたが、「報酬について支払を受けた事実はない」「先月7日には辞任し、以後、まったく関係がない」などと説明。「『2親等以内の親族が経営する企業』が赤穂市との間に請負契約を締結している事実自体がない」としている。
I社の登記簿も添付され、長男が役員を辞任した1週間後の先月15日には、それまで市議の後援会事務所と同一だった本店所在地が別の場所へ移転していたことがわかった。また、I社の発行済み株式の所有者名簿を確認したという松原議長は「市議の2親等以内の親族の名前はなかった」と話した。
I社は昨年6月、長男が社長のS社から入札参加資格を承継して市業務に参入。今年度は図書館、市民病院などの清掃、警備計9件、総額約2600万円の業務を請け負っている。今年9月、I社と市との契約が議会一般質問で指摘され、今月8日に松原議長が「議会政治倫理条例に抵触すると考えられる」として、市議に辞退届を提出するよう申し入れていた。
会派代表者会での出席者の主な発言は次のとおり。
▽赤諒会・重松英二議員=「自分としては、長男が実質的に経営している会社と思っていた。再度、会派に持ち帰って検討したい」
▽共産党・川本孝明議員=「辞任するまでは『実質的経営者』。道義的責任を感じないのか」
▽政翔会・家入時治議員=「現在は取締役でないのなら、条例に抵触しない。契約辞退について定めた条文の解釈について今後議論する必要がある」
▽清和会・瓢敏雄議員=「前回の会派代表者会で、条例の解釈をもっと議論すべきだった」
▽公明党・前川弘文議員=「代表者会の総意として議長名で出した申し入れを『解釈に誤り』『違法』とされたことについて、対応を話し合うべきだ」
▽経政会・藤本敏弘議員=「この回答書のとおりなら問題ない」
<前の記事 |
関連サイト:
【関連記事】役員も「経営者」 議会が判断
掲載紙面(PDF):
2010年11月27日(1921号) 1面 (10,295,231byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 政治 ]
《赤穂市議選2025》新議員に当選証書「身の引き締まる思い」 兵庫県内唯一「育休退園ルール」廃止へ 4月から3歳児未満も継続利用可 市民病院経営形態「あらゆる選択肢検討」2027年度待たず見直しも [ 政治 ] 2025年02月27日
施政方針など質す代表質問 26日と27日 [ 政治 ] 2025年02月21日
市民病院の経営形態検討「今春人事で体制構築」 [ 政治 ] 2025年02月15日
高校生世代以下の医療費完全無償化など 赤穂市2025年度当初予算案 市民病院の借金返済に一般会計から5億円追加 [ 政治 ] 2025年02月07日
山口壮衆院議員 麻生派に入会 [ 政治 ] 2025年02月05日
市総合計画の中間見直しへ審議会初会合 牟礼市長「副市長が言ったとおり」 市民病院経営形態めぐる副市長発言を追認 [ 政治 ] 2025年01月23日
市民病院経営形態 外部諮問方針を撤回 [ 政治 ] 2025年01月18日
市議の請負契約辞退範囲「2親等」を継続 [ 政治 ] 2025年01月03日
「育休退園」見直し 教育長「前向きに検討」 知事選支持表明、市民病院経営改善など 9・10日に一般質問 [ 政治 ] 2024年12月04日
対立候補「支持」の牟礼正稔・赤穂市長「信念に基づいて行動」「選挙終わればノーサイド」
コメント
0
0
投稿:市民 2010年11月27日
0
0
投稿:一市民 2010年11月26日パレードすっか!?
0
0
投稿:義士の町 2010年11月26日赤穂市議会は終わってますな。
0
0
投稿:市民 2010年11月26日
0
0
投稿:問責決議 2010年11月25日しかし、厚顔無恥も甚だしいですな・・・終わっとる・・・
0
0
投稿:おいおいちがうぞ! 2010年11月25日コメントを書く