西部診療所が「医師不足」理由に休診
2008年04月19日
4月から「休診」状態の西部診療所。担当医師の名札は外され、診察時間はテープで隠されている
西部診療所は昭和27年4月、現在と同じ場所に常勤医師が住み込みで開設。62年から市民病院の医師が交代で勤務している。
平成5年に診療所から約1・5キロのところに民間病院が開業。赤字が続いていたこともあり「廃止」が市議会などで議論されたが、地元自治会からの要望で存続。平成16年度からは1日1時間半、週4日開院し、1年間の患者数(18年度)は延べ1573人で、1診療日平均9・0人。
病院は廃止の理由について、▽医師が激務▽その後も西部診療所の周辺に民間病院が開業―を主なものとし、その他に▽患者数が少ない▽毎年100万円を超える赤字▽循環バス「ゆらのすけ」の運行により本院までの交通手段が確保―を列挙。今年2月に地元の3自治会長に廃止への理解を求める文書を渡し、通院中の患者には医師から他病院への診療振り替えを打診したという。
病院は「まだ地元の理解は得られたとは思っていない」としながらも、「病院全体の医師のやりくりを考えるとやむを得ない」と今月から医師の派遣をストップ。現在は月・水・金の午後1時から3時まで看護師1人を派遣し、従来から通院していた患者の点滴のみ行い、新規の診療は受け付けていない。
矢野善章・病院事務局長は「西部診療所はすでに役割を果たしたといえるのでは」とし、今月中に各自治会単位の説明会で「廃止への理解を求めたい」とし、将来的には西部診療所の設置を定めた条例を改正するつもりだ。
市民病院の医師数(研修医を含む)は現在67人で先月末時点より1人増。患者数も1日当たりでは他診療所より少ないが、例えば福浦診療所と比べると診察時間が半分のため、時間当たりの患者数はほぼ同じだ。
存続を望む地元住民は「週4日開いていたのにいきなりすべて休診にするのはひどい」と病院のやり方を批判。「これからますます高齢者が増える地域なのに」と不安がっている。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2008年4月19日(1791号) 1面 (6,710,911byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
民生委員85%「プライバシー取り扱い」に悩み [ 社会 ] 2016年12月30日《御崎メガソーラー問題》告訴トラブルを事業者が謝罪 [ 社会 ] 2016年12月27日大河ドラマ化要望へ市長も連判 [ 社会 ] 2016年12月26日県警逮捕術大会で5年ぶりV [ 社会 ] 2016年12月26日航空隊と合同で山岳救助訓練 [ 社会 ] 2016年12月23日来年の干支「酉」の石像と大絵馬 [ 社会 ] 2016年12月23日介護現場にマッスルスーツ導入 [ 社会 ] 2016年12月21日正月の縁起物に手製和凧奉納 [ 社会 ] 2016年12月20日異常のスズキから細菌や寄生虫 [ 社会 ] 2016年12月07日忠臣蔵囲碁大会 全国から参加者 [ 社会 ] 2016年12月06日「宮造り」山鹿灯籠を奉納 [ 社会 ] 2016年12月06日自転車の交通ルール遵守を指導 [ 社会 ] 2016年12月05日福士誠治さん「義士に心打たれる」 [ 社会 ] 2016年12月03日強引な瓦修理業者に用心 [ 社会 ] 2016年12月03日坂越の佐方直陽さんに「ともしびの賞」 [ 社会 ] 2016年12月03日
コメント
確か、市の退職者を就職させた理由を、優秀な人材だからと言ってましたが、本当に優秀でしょうか。西部診療所はお医者さんが足りないから閉鎖するそうですが、もし、本当に市の職員が優秀なんだったら、そんなことにはならないのではないでしょうか。
自分たちの無能をお医者さんが足りないことを言い訳にしているだけではないですか! 民報さんにはもっと厳しく書いてほしいです!
0 0
投稿:天下り反対 2008年04月22日コメントを書く