診療所の院内処方について
2011年02月26日
赤穂市民病院が検討している、診療所での院内処方廃止について、同病院の矢野善章事務局長に話を聞きました。
* * *
全国的に医師、看護師が不足しているが、赤穂市民病院においても同様。募集をかけても集まらず、いかに離職を防ぐかを考えなければならない状況であり、診療所だけでなく病院本体の運営が切羽詰まっている。
看護師としての業務を行いながら、本来は薬剤師が行う調剤も受け持つことは看護師にとって負担が大きい。現在勤務している看護師が退職した場合、後継人材がいない。仮に院内で後継者を募集したとしても、志願者がいるかどうかわからない。辞令を出せば済むという話ではない。院内処方の廃止は、止むに止まれずに検討しているということを理解してほしい。
当病院は医師、薬剤師、看護師がチームとして患者に対応する医療を目指している。院外処方の導入はその流れの中から出てきたものでもある。看護師が診察前の患者から詳しく話を聴くことができるようになるなど、本来の業務に専念することができ、患者にとってもメリットがある。
病院としては、院内処方廃止の方針は2月14日までに決定している。今後、院外処方を導入できる体制が整えば、住民に説明した上で廃止したい。
2月19日付け「赤穂民報」の記事は、医療を取り巻く背景を踏まえず、部分的な点だけをとらえて書かれており、“木を見て森を見ず”の内容だ。スタッフ一同、「地域医療を守らなければならない」という使命感を持って取り組んでいる中、こうした記事が出たことで病院スタッフのモチベーションが下がることを危惧している。
また、「困る人はいない」との部分も誤解がある。「処方箋は4日間有効なので、その間に薬局に立ち寄ってもらえればありがたい。それができない人があることは承知している。それをどうするか検討している」という説明をしたはずだ。
市民のみなさんには、赤穂市民病院が置かれている厳しい現状を理解していただいて、何とか盛り立ててほしい。
関連サイト:
【社説】廃止検討自体が公約に逆行
【関連記事】診療所の院内処方廃止を検討
掲載紙面(PDF):
2011年2月26日(1934号) 3面 (12,704,762byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
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全国的に医師、看護師が不足しているが、赤穂市民病院においても同様。募集をかけても集まらず、いかに離職を防ぐかを考えなければならない状況であり、診療所だけでなく病院本体の運営が切羽詰まっている。
看護師としての業務を行いながら、本来は薬剤師が行う調剤も受け持つことは看護師にとって負担が大きい。現在勤務している看護師が退職した場合、後継人材がいない。仮に院内で後継者を募集したとしても、志願者がいるかどうかわからない。辞令を出せば済むという話ではない。院内処方の廃止は、止むに止まれずに検討しているということを理解してほしい。
当病院は医師、薬剤師、看護師がチームとして患者に対応する医療を目指している。院外処方の導入はその流れの中から出てきたものでもある。看護師が診察前の患者から詳しく話を聴くことができるようになるなど、本来の業務に専念することができ、患者にとってもメリットがある。
病院としては、院内処方廃止の方針は2月14日までに決定している。今後、院外処方を導入できる体制が整えば、住民に説明した上で廃止したい。
2月19日付け「赤穂民報」の記事は、医療を取り巻く背景を踏まえず、部分的な点だけをとらえて書かれており、“木を見て森を見ず”の内容だ。スタッフ一同、「地域医療を守らなければならない」という使命感を持って取り組んでいる中、こうした記事が出たことで病院スタッフのモチベーションが下がることを危惧している。
また、「困る人はいない」との部分も誤解がある。「処方箋は4日間有効なので、その間に薬局に立ち寄ってもらえればありがたい。それができない人があることは承知している。それをどうするか検討している」という説明をしたはずだ。
市民のみなさんには、赤穂市民病院が置かれている厳しい現状を理解していただいて、何とか盛り立ててほしい。
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【社説】廃止検討自体が公約に逆行
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2011年2月26日(1934号) 3面 (12,704,762byte)
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コメント
福浦の診療所で受診しましょう。
利用数が増えれば継続も検討されるよ。
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投稿:ダニ地球 2011年02月26日この記事を読んで、胸が痛くなりました。
なぜなら、この記事は大げさなことは何一つ書かれていない事実だからです。
コメントが院長でなく事務局長名義なのは、指摘のとおり役所色が入っているからだと思い残念なところもありますが、看護部長と薬剤部長も合議して、声明文をつくったのだと思います。
公立病院は、みなさんが思っているより、今ピンチです。
募集をかけても、冗談ではなく本気で人がこない。
全国の公立病院の中には、破綻して身売りや独法化するところも出てきています。市民病院も、毒を吐かれるまでもなく、第2中央病院化が現実味を帯びていると考えています。そうなれば、診療所はじめ院内でも不採算部門は姿を消すでしょう。それが本当に市民のためなのか?
もちろん、できれば院内処方を継続してほしいところではありますが、内情を知るものとして、それ以外の立場ではひとつこの記事に賛同したく思います。
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投稿:これは事実 2011年02月26日0 0
投稿:若松組若頭 2011年02月26日この人も数年前まで市民病院とは全く関係ない別部署におった役人さん
やろ。
事務長とか課長とか数年おきに配置換えしてますやろ。
院長とか看護長とか薬剤長とか、現場で長いこと病院をみてきた人達は
なんでコメントせんのか?
患者に直接触れとる人間としてどない考えとるんか、なんで言わんのか?
病院事業の変遷を知らん役所の人を矢面に立たせて盾にして、批判から
逃げて自分は安全地帯におるゆうのは卑怯とちゃいますか?
そういや、前の院長は地方新聞のコラムで「今頃の若い医者は」いうて
えらい勢いでコメントしてましたなぁ。
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投稿:頑張れ!赤穂民報さん! 2011年02月26日0 0
投稿:genkyo-8no 2011年02月26日0 0
投稿:第2赤穂中央病院 2011年02月26日0 0
投稿:ホントに公立病院? 2011年02月26日0 0
投稿:疑問 2011年02月26日コメントを書く