復元弥生住居の屋根葺き替え
2011年04月02日
屋根の葺き替えが行われている沖田遺跡公園の復元住居
工事が行われているのは、弥生後期の竪穴式住居を復元した2号住居。同遺跡で発掘された建造物の中で最も規模が大きく、当時のムラの有力者が住んでいたとみられる。
同公園を管理する赤穂市教委によると、復元住居は長年の風雨で屋根などが老朽化。所々穴が開くなど特に傷みがひどい2号住居を優先し、昨年9月から整備に取りかかっている。
古い屋根材をすべて取り払い、新しいカヤを骨組みの升目に差し込む。ワイヤーで丸木に固定し、外側にはみ出した先端を“ツチ”と呼ばれる道具でたたいて表面をならしていく。使用するヤマガヤは2トン車で約20台分。骨組み材のクヌギも腐食が進んでいた部材はすべて交換した。費用は約2000万円で、隣接する5号住居の屋根も修繕を施した。
工事は4月中旬まで行われる予定。同公園は午前10時〜午後4時開園。火曜休み。ただし、施設の一部は見学が制限されている。電話49・3993。
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掲載紙面(PDF):
2011年4月2日(1939号) 3面 (8,760,281byte)
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