津波浸水エリアに避難所ー県想定
2011年12月28日
「津波浸水想定区域図」(暫定版)の西播磨版。紫色のエリアは防潮門扉が全てしまった場合でも浸水するとの想定。防潮門扉が開放されたままだと、紫色の部分だけでなく青色のエリアも浸水する。その他の色は標高を表す。
東海・東南海・南海地震による津波被害想定は国の中央防災会議が見直しを進めている。県はその結果が出るまでの暫定措置として、独自にシミュレーションを実施。M9・0で発生する津波高を従来想定の2倍に引き上げた。今年10月には、予想される津波高と同じ標高を示した「津波被害警戒区域図」(暫定版)を発表した。
警戒区域図が「既存の防潮堤が一切機能しない」との前提だったのに対し、今回公表された浸水想定区域図は防潮門扉が「全て閉まった場合」と「全て開放されたままの場合」を想定。津波が防潮堤を越える高さや時間に応じて陸域に流入する水量を計算し、浸水面積を解析した。
想定によると、地震発生から110〜120分後に赤穂市沿岸に3・86メートルの津波が到達した場合、防潮門扉が全て閉まっていたとしても、大津川流域と坂越湾岸の約2・6平方キロメートル、建物約1000棟が浸水。防潮門扉がすべて開かれたままだと、赤穂港周辺約0・9平方キロメートル、建物約500棟にも浸水エリアが拡大―としている。
この予測が正しいとすれば、市のまとめでは、市内の避難所(指定、一次とも)のうち、防潮門扉がすべて閉まっていた場合は8カ所、すべて開放されたままの場合は10カ所が浸水想定区域に含まれてしまうという。
「より現実的なケースとして、今回の発表資料を避難経路、避難所などの総点検に役立ててほしい」と県防災計画課。市安全安心担当は「新たな避難所の選定、防潮扉を確実に閉めるための体制強化などについては国の指針を待たずに取り組みたい」と話している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2012年1月1日(1973号) 4面 (5,460,312byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
第30代義士娘に赤穂生まれ3人 [ 社会 ] 2014年10月13日カフェで心身ほぐして認知症予防 [ 社会 ] 2014年10月11日「キラリ輝く大学に」加藤新学長インタビュー [ 社会 ] 2014年10月10日赤穂でも皆既月食を観測 [ 社会 ] 2014年10月09日「身内と思って声掛けを」詐欺防犯訓練 [ 社会 ] 2014年10月08日忠臣蔵かるた看板で「おもてなし」 [ 社会 ] 2014年10月07日関西福祉大学新学長に加藤明氏 [ 社会 ] 2014年10月06日水洗化促進のポスター、標語など展示 [ 社会 ] 2014年10月06日小型家電を回収箱でリサイクル [ 社会 ] 2014年10月02日救急WSの試行運用スタート [ 社会 ] 2014年10月01日相手の顔見て話せる関係を 災害時福祉避難所協定に5施設調印 [ 社会 ] 2014年10月01日「子どもの安全守れ」緊急会議を開催 LCと子どもたちが水生生物調査 土砂災害レッドゾーン、市内49カ所指定へ [ 社会 ] 2014年09月27日
コメントを書く