「庶民の味方」元赤穂市議の八木進さん逝去
2008年05月25日
在りし日の八木進さん
学生時代に日本共産党に入党。昭和56年の初当選から5期18年にわたり赤穂市議を務めた。平成3年には大企業への開発負担金徴収を求める行政訴訟を提訴して不正を改めさせ、市財政の土台を築いた。
駅周辺整備事業の是非が争点となった平成11年市長選では計画の見直しを求め、市議を辞して無所属で出馬。3選した北爪照夫市長を922票差まで追い詰めた。再挑戦した15年市長選でも1万票を超える支持を集めた。
市民から日夜寄せられる生活相談に骨身を削って応じ、「庶民の味方」と慕われた一方、議会では筋の通った発言で市政の問題点を鋭くえぐり、当局や与党議員からも一目置かれる存在だった。
2年半ほど前から病を患ったが、闘病中も合併問題や行政改革など市政に関心を持ち続けた。病床にも常に市政の資料を置き、「赤穂を全国に誇れるまちに」との情熱は最後まで折れることはなかった。
葬儀は故人の遺志で家族だけで行われた。党派を越えて逝去を惜しむ人が多く、関係者の間で「偲ぶ会」の開催が準備されているという。
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掲載紙面(PDF):
2008年5月31日(1797号) 4面 (8,766,122byte)
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[ 社会 ]
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