金婚夫婦が趣味の川柳展
2012年04月14日
結婚50年の節目に夫婦で川柳展を開く大黒正昭さん、たまきさん
元中学校長の大黒正昭さん(77)と妻の元小学教諭、たまきさん(74)。昭和38年に結婚した金婚夫婦だ。
先に川柳を始めたのは妻たまきさん。平成9年、神戸新聞の文芸欄に初めて応募した「地蔵盆お顔を見ては手を合わす」がいきなり入選作として紙面に載った。「納得のいく作品が出来たら、気持ちがスーっと明るくなる」と、毎月のお題が発表されるたびに必ず3句以上作るように。基本から学ぼうと文化講座にも入門し、句会仲間との交流も生まれた。
たまきさんの初入選から約1年後。それまでは傍観していた正昭さんも、日々楽しそうに作句に励む妻を見るうちに、「やってみようかな」と初投句。官僚や政治家などの不正を風刺した、「エリートの泳ぎ上手が仇となり」が入選し、川柳は夫婦共通の趣味となった。
正昭さんの作品は「一滴の雨をパールに変えてみる」「綿の花素敵な糸になる日待つ」など目にした情景を詩的に描写。たまきさんは「風とおし母の着物をまた畳む」「浮き浮きと朝ドラまでに家事こなす」のように日々の暮らしを率直に言葉に紡ぐ。
これまでの入選回数は“一日の長”があるたまきさんに軍配。普段は亭主関白の正昭さんも、こと川柳に関しては「妻に添削してもらうと作品が良くなる」と素直に耳を傾けるという。昨年には、たまきさんの勧めで応募した孫の功貴君(15)も一発入選した。
作品展では、功貴君の作品を含めて家族の入選作計46点をすべて展示。功貴君の姉の早貴さん(18)が短冊やうちわなどに作品を揮毫して準備を手伝った。
大黒さん夫妻は「思いついたことを詠んだだけの作品ばかりですが、誰でも気軽に取り組める川柳の楽しさを感じてもらえれば」と話している。
4月25日(水)まで午前8時〜午後5時。15、16、23日は休み。TEL49・2992。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2012年4月14日(1987号) 1面 (7,910,736byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
MBS音楽コン西日本で尾崎小が優秀賞 農村舞台の歴史を回顧 [ 文化・歴史 ] 2011年12月25日茅野和助の書状、故郷の津山で発見 [ 文化・歴史 ] 2011年12月14日討ち入りで使用、間新六の槍 [ 文化・歴史 ] 2011年12月13日現代美術コンペでグランプリ [ 文化・歴史 ] 2011年12月10日フルートのXマスコンサート [ 文化・歴史 ] 2011年12月10日高齢者大学赤穂西校の書道展 [ 文化・歴史 ] 2011年12月07日本紙主催・第16回習字紙上展の作品募集 男声合唱のコンサート [ 文化・歴史 ] 2011年12月07日考古学の大家が語る松岡秀夫氏 [ 文化・歴史 ] 2011年12月06日義士祭学童書道の入賞者 兵庫県川柳祭、議長賞に2人 [ 文化・歴史 ] 2011年12月05日かるたで楽しく義士学習 文集「かぼちゃ畑」で秋田泰治特集 [ 文化・歴史 ] 2011年12月03日三木友子「かな書展」 [ 文化・歴史 ] 2011年12月02日
コメントを書く