各界で活躍する人から仕事の喜びや厳しさを聞いて将来の夢や目標を広げる進路学習会が９日、有年中学校（西川祐二校長）で行われた。
　講師はＫＩＳＳ、ガンズ・アンド・ローゼスをはじめ国内外ロックアーティストのトータルビジュアル・プロデューサーとして活躍中の宮本正人氏（３１）＝ａｌｆｏｎｓｏ　ｂｉｊｏｕ代表取締役＝。同校職員の知人だったことからヨーロッパツアーへの渡航前に来校が実現した。
　サングラスをかけ、黒地の半袖シャツにデニムのハーフパンツで登場した宮本氏は「自分も勉強させてもらうつもりでここに来ました」と切り出し、アクセサリー製造販売やグラフィックデザインなど多方面にわたる仕事内容を紹介。「人生は一回、日々濃く深く」と題し、全校生徒約８０人に語りかけた。
　「美容関係の仕事をどうしてもやりたい―と努力したら今の仕事をできるようになった」と経験談。「みんなも自分の好きなことを見つけて」とメッセージを送った。
　「宮本さんは独特の世界を持っていてかっこよかった」と３年生の三輪紗弓さん（１５）。「自分の好きなことを見つけられるように何でも一生懸命取り組んでいきたい」と視野を広げていた。
　「生徒たちには夢や目標を持って勉強に取り組んでほしい」と西川校長。今後も医師や消防士を招いた進路学習会を開き、「働くことの意義、職業観を養いたい」としている。

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掲載紙面（PDF）：
2008年6月14日(1799号) 4面 (7,733,473byte)
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