加里屋川の整備計画案に国同意
2012年07月28日
河川整備計画案に国の同意を得た加里屋川。工事が中断して矢板がむき出しになったままの個所もある
同意は7月18日付け。地元説明を経た上で今年度中に着工する見通しで、県光都土木事務所は「地域の方の意見を最大限尊重した改修を丁寧に行っていきたい」と話している。
「河川整備計画」は中長期的な河川整備の対象となる区間や期間などを定めるもので、平成9年改正の河川法で二級以上のすべての河川で策定が義務付けられた。
計画によると、北野中放水路、新川を含む延長約11・1キロを対象区間とし、期間は「おおむね30年」。「60年に一度」あると想定される1時間雨量61ミリの大雨に対応しようと、河川の流下能力を向上させる内容となっている。
主な対策として、▽松栄橋付近−JR赤穂線鉄道橋(約1・0キロ)▽北野中付近−上浜市付近(約1・9キロ)の2区間で河床掘削、河道拡幅、護岸整備を実施。放水路との分派点に水門を設け、上流部は放水路へ、下流部は河口へ洪水を流す。放水路と河口にある排水機場には、それぞれポンプを増設。「洪水・高潮被害の軽減を図る」としている。県土木によると、これらの計画内容は昭和44年度に始めた「播磨高潮対策事業」の全体計画から「ほぼ変わっていない」という。
加里屋川の河川改修をめぐっては、平成4年8月に着工した「ふるさとの川整備事業」で矢板を打ち込んだ激しい振動によって建物被害が相次ぎ、住民が工事の中止と見直しを要求した。県土木は5年2月、「最終合意が得られるまで工事は進行しない」と文書で約束したが、その6日後に強引に工事を再開。不信を強めた一部住民が強く国に是正を求め、その年の6月を最後に“凍結”された。
しかし、護岸の石積みが老朽化して崩れるなど実害が出始めたことから、沿川の自治会役員と住民を中心とした整備連絡協議会が3年前に発足。「できるところから改修を進めてほしい」と協議会からの陳情を受けた県は今年3月、河川整備計画案を国に同意申請した。
19年ぶりに工事が再開される見通しになったことについて、川沿いに住む70代男性は「護岸の石積みがところどころ崩れたところもあり、心配していた。早く直してほしい」と整備を歓迎。一方、「川を掘ったり、ゲートを作ったりして、結局ドブ川みたいにならないか」「魚や虫が住めなくなってしまうのでは」といった懸念の声や「護岸整備だけにとどめるべきで、河床掘削は不要と思う」(40代自営)との意見もある。
同土木事務所は「喫緊の課題は護岸の老朽化。まずは緊急性の高い箇所から多自然型の護岸整備を行う。事業実施にあたっては、説明責任を十分に果たしていきたい」と話している。
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2012年7月28日(2000号) 1面 (7,112,547byte)
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コメント
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投稿:千種川の番人 2012年08月09日城下も大事じゃが、有年の里も大事じゃによってなー!
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投稿:作事奉行 2012年07月31日あほな市民、国民を、もうそろそろ脱却すべきでは。
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投稿:りこ 2012年07月31日、自分勝手なやつが多いんかえ?
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投稿:普請奉行 2012年07月30日非常に汚い草が生い茂った川で、情緒も何もないと思います。
氾濫さえしない川で十分だと思います。
こんなところにムダな費用をかける必要もないでしょうね。
矢板打つと家に被害?耐震補強がそもそも必要な家なんだから、自分できっちりとなおせば?
「アレすれば、こうしろ」費用をかけさせて、被害がでれば損害賠償で儲けようと見え見えの恥ずかしい市民がまずはよく考えればいいんじゃない?
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投稿:ばいきんマン 2012年07月29日0 0
投稿:SETO 2012年07月28日0 0
投稿:内海 2012年07月28日コメントを書く