１１日に開催された「第２回赤穂シティマラソン大会」のハーフ種目で、制限時間内に関門を通過できずに「失格」となったランナーから「設定が厳し過ぎる」「告知が不十分」といった不満が複数寄せられている。
　実行委はハーフ種目のゴール制限時間を前回大会よりも２０分長い「２時間５０分」に設定。１キロ８分ペースという「完走しやすいやさしいタイム」（大会関係者）とした。
　しかし、コース途中に３カ所あった関門のうち第２関門（１０・８キロ地点）はスタートから１時間１０分後がリミットで、前回より１０分短縮。１キロ６分３０秒ペースの設定とした。５５分以内の通過を求めた第１関門（８・１キロ地点）からは１５分間で２・７キロを走らなければならず、これには「１キロ５分３３秒」のスピードを必要とするハイペースだった。
　しかも、東御崎展望台前に置かれた第２関門の手前約１キロは上り坂が続くコース最大の難所。「５０〜６０人ぐらい」（実行委）のランナーが時間内にたどり着けず、リタイア組が乗るバスに収容されたという。その一方で、第３関門（１７・３キロ地点）からゴールまでの区間約３・８キロは「城下町をゆったりと走ってもらおう」と１キロに１４分以上かけても間に合う極端なスロー設定だった。
　参加者が評価を書き込めるホームページには、「この関門の時間は２時間３０分で完走できる人でも通過できません」「余裕をもって赤穂の景色を楽しみながら完走できるものと思って申し込んだ」など、関門に引っかかって失格したとみられる人からの不平が複数。関門の存在は募集要項と大会ホームページには一切記載されておらず、開催１０日ほど前に参加者へ郵送された「大会ガイド」で初めて告知されたことについても「疑問が残ります」などと苦情を書かれた。
　こうした参加者の声について、実行委事務局は「関門の告知が徹底できていなかったことは本当に申し訳なかった」とおわび。関門の設定については「交通規制とコース周辺の住民生活を考えると設定は必要。昨年度実績を基にしたが、『厳し過ぎる』という声があったのは事実。教訓を次回に反映させたい」と話している。

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掲載紙面（PDF）：
2012年11月17日(2014号) 4面 (9,726,732byte)
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