古墳中期の勾玉など発掘速報展
2012年11月17日
「有年牟礼・井田遺跡」で出土した古墳中期の石製勾玉。一般公開は初めて
同地区では区画整理事業と国道バイパス工事等に伴い、平成18年度から「有年原・クルミ遺跡」「塚山古墳群」など5遺跡で市教委などによる発掘調査、測量調査を継続的に実施。この6年間だけでも縄文後晩期の生活跡、古墳初頭の竪穴建物跡など市内初の発見が相次いだ。
「有年の遺跡発掘調査速報展−土中からのメッセージ−」と題した本展では、「有年牟礼・井田遺跡」の6世紀末〜7世紀初頭とみられる鍛冶炉跡で出土した「ふいご」(空気を送り込む送風管)の羽口、石製の勾玉(長さ3・5センチ)など一般初公開の品を含む約260点を年代ごとに分類して展示。平易な文章の解説パネルに加え、同考古館マスコットキャラクター「うにゅちゃん」をあしらった“一言コメント”が展示物への興味をひき付ける。
複数の遺跡で発掘調査に関わった荒木幸治学芸員(35)は「どの遺跡にも、有年の歴史を塗り替えた発見がある。縄文時代から近代まで、ここ数年の目覚しい調査成果を感じてほしい」と見どころを話している。
来年1月14日(月・祝)まで午前10時〜午後4時(入館は3時半まで)。火曜休館。無料。電話49・3488。
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掲載紙面(PDF):
2012年11月17日(2014号) 1面 (9,726,732byte)
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