B型肝炎訴訟、「希望と勇気もって相談を」
2012年12月17日
乳幼児期の集団予防接種によりB型肝炎ウイルスに感染した患者を救済する特別措置法についての説明会が15日に加里屋中洲の赤穂市民会館であり、弁護士5人が個別相談にも応じた。
昨年6月に国と「全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団」との間で締結した基本合意によると、集団予防接種で注射器の使い回しが行われたことで、「数十万人とも推計される方々に感染被害が生じた」とされる。
基本合意に基づき、被害者への給付金などを定めた特別措置法が制定されたが、被害認定に必要な訴訟手続きに入った患者数は全国で6217人(11月12日現在)。国などの試算では被害者数は全国45万人、西播磨地域では約900人の被害者があると推計されている。
説明会は「被害者に早期に制度の存在を知って欲しい」と大阪弁護団が主催し、兵庫県内では6カ所目。赤穂市、たつの市などから参加した12組に救済の認定要件、給付金制度などの概要を担当弁護士が説明した。
今年8月に原告団へ加わった赤穂市内の50代男性は「まずは自分が動かなければ前進しない。希望と勇気を持って、まずは弁護団に相談してほしい」と話す。同弁護団の菅野園子弁護士(34)は「B型肝炎ウイルスへの感染は、ある一定時期に集団予防接種を受けた方であれば誰でも起こりうること。一度は自治体などで行っているウイルス検査を受けていただきたい。キャリアの方は集団予防接種による可能性も十分考えられるので、自分で判断しないで相談してほしい」と呼び掛けている。
電話相談の受付は平日午前10時〜午後5時。TEL06・6647・0300。
掲載紙面(PDF):
2013年1月1日(2021号) 3面 (6,778,238byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
昨年6月に国と「全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団」との間で締結した基本合意によると、集団予防接種で注射器の使い回しが行われたことで、「数十万人とも推計される方々に感染被害が生じた」とされる。
基本合意に基づき、被害者への給付金などを定めた特別措置法が制定されたが、被害認定に必要な訴訟手続きに入った患者数は全国で6217人(11月12日現在)。国などの試算では被害者数は全国45万人、西播磨地域では約900人の被害者があると推計されている。
説明会は「被害者に早期に制度の存在を知って欲しい」と大阪弁護団が主催し、兵庫県内では6カ所目。赤穂市、たつの市などから参加した12組に救済の認定要件、給付金制度などの概要を担当弁護士が説明した。
今年8月に原告団へ加わった赤穂市内の50代男性は「まずは自分が動かなければ前進しない。希望と勇気を持って、まずは弁護団に相談してほしい」と話す。同弁護団の菅野園子弁護士(34)は「B型肝炎ウイルスへの感染は、ある一定時期に集団予防接種を受けた方であれば誰でも起こりうること。一度は自治体などで行っているウイルス検査を受けていただきたい。キャリアの方は集団予防接種による可能性も十分考えられるので、自分で判断しないで相談してほしい」と呼び掛けている。
電話相談の受付は平日午前10時〜午後5時。TEL06・6647・0300。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2013年1月1日(2021号) 3面 (6,778,238byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
海浜公園活性化へ「うみの会議」アイデア出し合う [ 社会 ] 2023年12月12日赤穂港に初の自衛艦 一般公開に1000人超 [ 社会 ] 2023年12月11日山陽道の通行止め「15日ごろ解除」義士祭には間に合わず? [ 社会 ] 2023年12月08日「モンダいは飲酒運転、ミンなでヘルメット」 [ 社会 ] 2023年12月07日赤穂市消費者協会の3人 県自治賞など受賞【訂正あり】 [ 社会 ] 2023年12月06日《市民病院医療事故多発》被害患者が脳外科医を刑事告訴 赤穂青年会議所 12月末で解散 60年の歴史に幕 [ 社会 ] 2023年12月02日12月1日に「はくほう会病院」を統合 赤穂中央病院 [ 社会 ] 2023年11月28日公共バス路線再編案 千鳥、大津など追加 有年・上郡線は休止へ 元市民病院脳外科医が科長と前院長、赤穂市を相手取り提訴 [ 社会 ] 2023年11月25日「日没後に大地震」松原町で防災避難訓練 [ 社会 ] 2023年11月12日海を隔てる柵撤去へ 県が赤穂海浜公園の再整備計画 [ 社会 ] 2023年11月11日治安に顕著な貢献 2署員に「赤穂の警察官賞」 [ 社会 ] 2023年11月10日150周年祝い母校にテント寄贈 [ 社会 ] 2023年10月31日第37代義士娘に小林優芽さん、前田留奈さん [ 社会 ] 2023年10月14日
コメントを書く