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「省エネ」で中小企業庁長官賞

 2013年02月01日 
赤穂ロイヤルホテルの省エネ推進プロジェクトに贈られた「中小企業庁長官賞」
 “地球にやさしいホテル”をスローガンに省エネルギーを推進している「赤穂ロイヤルホテル」=加里屋中洲=の取り組みが平成24年度「省エネ大賞」の省エネ事例部門で中小企業庁長官賞を受賞。運営会社の「オオキコーポレーション」(大木善夫社長)に賞状とトロフィーが贈られた。
 同ホテルは「2030年に二酸化炭素(CO2)・廃棄物ゼロ」を目指し、平成20年に「ゼロ・エミッションホテルプロジェクト」をスタートした。屋上に20キロワット分の太陽光発電パネルを取り付け、給湯器を石油ボイラーから大型ヒートポンプに更新。館内照明は消費電力の少ないLEDに切り替えた。629トンだったCO2の年間排出量は55%減の292トンに減少(21年度実績)。エネルギー使用量も4割以上削減でき、年間1300万円の光熱費カットにつながった。
 こうした設備改修と並行して、スタッフの発案でクールビズ風の制服を導入。ホームページとフロント横のモニターで日々のエネルギー使用量とCO2削減量を公表して外部にも取り組みをアピールしたところ、ほとんどの宿泊客がチェックアウト時に部屋の照明を消して退室するという変化が生まれたという。また、プロジェクト開始以降、食事客は5%、宿泊客は7%増加。同賞の審査でも「ホテルにおいて省エネと快適性は十分両立することが示された」という点が評価された。
 表彰式は1月30日に東京都内で行われ、プロジェクトを監修した「備前グリーンエネルギー」(備前市吉永町、武本洋一社長)との共同受賞となった。関係者によれば、「省エネバンガード21」の名称で平成2年度に始まった同賞でホテル業の受賞は初めて。視察や講演の依頼も入っているという。
 今後は廃棄物の分別・リサイクル、バイオマス発電などの新たな取り組みを段階的に取り入れる計画。山本誠彦支配人(53)は「今後もスタッフでアイデアを出し合い、地球にも人にもやさしいホテルを目指したい」と受賞を喜んでいる。
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掲載紙面(PDF):
2013年2月2日(2025号) 1面 (7,370,233byte)
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