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“心の師”へ捧げる追悼文集

 2013年02月16日 
追悼文集を手に亡き三木三千三さんを偲ぶ「あこうセルフの会」のみなさん
 国内でのカウンセラーの草分け的存在で、昨年2月に84歳で永眠した三木三千三さんを偲ぶ追悼文集『みち』(A4判76ページ)が1周忌に合わせて刊行された。故人を“心の師”と慕う約80人が敬愛や感謝の思いをつづっている。
 中学教諭だった三木さんは、昭和52年に全日本カウンセリング協議会が創設した1級カウンセラーに最初に認定された一人。6年後に「西はりまカウンセリング研究会」を設立した。那波小校長を退職後は不登校経験のある子らを受け入れる「生野学園」の開設(平成元年)に尽くし、副校長として子どもたちに寄り添った。赤穂市教委育成センターの「ふれあい親の会」でも約15年間にわたり、子育てに悩む保護者の心を支えた。
 三木さんが亡くなった翌月に研究会は解散したが、会員らは「あこうセルフの会」として月例会(第2土曜日18時半)を継続。「一人ひとりの心に残っている教えを分かち合おう」と、三木さんと交流があった人たちに文集への寄稿を呼び掛けた。
 「今も私の心の中で生きておいでです!」「先生との出会いが宝」など目次に並ぶタイトルに書き手の気持ちが表れる。言葉では言い尽くせない思いを詩や絵手紙に託した人も。故人の名前にちなんだ文集の題名は「道を照らし、ともに歩いてくれたことへの感謝」も込められている。
 編集委員を務めた「あこうセルフの会」の浮田千代江代表(69)=塩屋=は「地位や名声などには一切とらわれず、自然体でみんなと心を通わせてくれた先生の姿がよみがえります。何度でも読み返したい一冊になりました」と話している。
 追悼文集は中央公民館、塩屋公民館などで閲覧可。頒布の問合せは浮田さんTEL43・3562。
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掲載紙面(PDF):
2013年2月16日(2027号) 4面 (6,881,923byte)
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