忠臣蔵のふるさと・播州赤穂の地域紙「赤穂民報」のニュースサイト
文字の大きさ

赤穂民報


  1. トップページ
  2. 社会ボランティア
  3. 記事詳細

千種川の生物調査記録が40集に

 2013年03月23日 
昭和49年の創刊号=手前左=から40年続けて刊行された『千種川の生態』
 ライオンズクラブ(LC)が流域の子どもたちと年1回実施している水生生物調査の記録を残すために昭和49年に創刊した冊子『千種川の生態』の第40集がこのほど刊行された。こうした草の根的な調査と記録が40年間も続いている例は全国的にも稀で、昨年12月には環境省から表彰を受けた。クラブ会員らは「冊子は活動の足跡そのもの。未来へ向けてこれからも積み重ねていきたい」と話している。
 水生生物調査は川で採集した生き物の種類で水質を判定するもので、千種川では昭和48年に佐用LCが生物学の権威、津田松苗・奈良女子大教授の監修の下、地元小中学生216人と行ったのが最初。調査ポイントは佐用郡と千種町の計27地点で、翌年7月にA5判100ページの『千種川の生態』を出版した。50年からは赤穂、相生、上郡、千種を合わせた流域5クラブ(平成21年からは光都ハーモニーLCが加わり6クラブ)の合同事業となり、調査箇所は源流から河口までに支流を加えた約60地点に広がった。
 冊子は水害の影響で翌年調査分と一括編集となった平成21年度を除き、毎年欠かさず刊行されてきた。第40集(A4判27ページ)は昨年8月末から9月にかけて延べ470人で行った調査成果を掲載。関係者によれば、活動参加人数は40年間で延べ1万6000人以上と推定されるという。
 「千種川圏域清流づくり委員会」のメンバーで第37集から冊子の編集取りまとめを引き継いだ特別支援学校教諭、横山正さん(51)=上郡町=は「冊子をひも解けば、下水道の普及や水害、そして河川改修といった出来事が川の生き物たちに与えた影響が見えてくるはず。河川の環境保全を考える上で大変貴重な資料群だ」と意義を強調する。入会以来毎回活動に参加してきた赤穂LCの横山正明会長(66)は「これからも調査を継続し、“流域の母”である千種川を見守っていきたい」と話している。
<前の記事


掲載紙面(PDF):
2013年3月23日(2031号) 1面 (8,431,526byte)
 (PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)


コメントを書く

お名前 (必須。ペンネーム可):

メールアドレス (任意入力 表示されません):

内容 (必須入力):

※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。
今週のイベント・催し
23
(月)
 
24
(火)
25
(水)
26
(木)
27
(金)
 
28
(土)
 
29
(日)

最新のコメント

  • 《市民病院医療事故多発》「膿出し切る必要」現役医師が提言←病院も経営(12/29)
  • 市民病院の経営形態「変更の可能性ある」副市長が言及←医局制度(12/29)
  • 《市民病院医療事故多発》医療ミスの脳外科医 業務上過失傷害罪で在宅起訴〜神戸地検姫路支部←不誠実過ぎる(12/29)

各種お申込み

以下より各お申込み、資料請求フォームにリンクしています。ご活用下さい。

スマホサイトQRコード

スマホ用URLをメールでお知らせ!
e-mail(半角入力)


ドメイン指定受信をされている方は「@ako-minpo.jp」を指定してください。

閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警
閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警